舞鶴市議会 > 2000-12-26 >
12月26日-04号

  • "高齢化社会"(/)
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  1. 舞鶴市議会 2000-12-26
    12月26日-04号


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    最終取得日: 2021-09-25
    平成12年 12月 定例会       ------------------------------           平成12年舞鶴市議会12月定例会会議録(4)              平成12年12月26日(火曜日)       ------------------------------◯出席議員(32人)       浅野良一君    飯田史朗君    池田正義君       上羽和幸君    梅原正昭君    奥田保弘君       尾崎裕史君    岸田 裕君    久下 修君       近藤一真君    桜井 裕君    佐藤紀夫君       志賀道郎君    高田堅一君    高田良昭君       高橋秀策君    竹原 健君    田中輝昭君       鳥居文子君    内藤喜兵衛君   中島則明君       林 三弘君    布川京なみ君   藤井 満君       藤田正一君    松尾二三雄君   水嶋 昇君       森田範男君    森本良一君    山本公彦君       米田利平君    和佐谷 寛君◯欠席議員(なし)◯説明のため出席した者の職氏名       市長       江守光起   助役       瀬野義信       助役       高野繁一   収入役      室 一雄       企画管理部長   馬場俊一   総務部長     本田安志       市民環境部長   藤井好雄   保健福祉部長   岡本成一       経済部長     迫田安彦   建設部長     越後卓省       下水道部長    坂本紀生   水道部長     尾崎 寀       市民病院事務局長 牧野博行   消防長      麻尾 肇       教育委員会委員長 齋藤 忠   教育長      小林舜治       教育総務部長   南部照一   社会教育部長   大島冨二男       選挙管理委員会         公平委員会委員  増山寛一       委員       白石 明       監査委員     桜井義昭◯事務局職員出席者       事務局長     小森義弘   総務課長     長岡照夫       庶務係長     笹原英昭   議事係長     谷 慎一郎       調査係長     西村龍二   議事係主査    西村 卓       庶務係主査    小河安記枝       ------------------------------                議事日程(第4号)                         平成12年12月26日(木)                         午前10時30分開議第1 諸報告第2 第100号議案から第116号議案第3 第99号議案第4 請願審査の件第5 閉会中継続審査の件       ------------------------------     午前10時33分 開議 ○議長(水嶋昇君) ただいまから、平成12年舞鶴市議会12月定例会を再開し、直ちに本日の会議を開きます。       ------------------------------ △日程第1 諸報告 ○議長(水嶋昇君) 日程に入ります。日程第1、諸報告。 監査委員から月例出納検査結果報告があり、その写しをお手元に配付いたしておりますので、ご覧おき願います。       ------------------------------ △日程第2 第100号議案から第116号議案 ○議長(水嶋昇君) 次に、日程第2、第100号議案から第116号議案までの17件を一括議題といたします。 本17件につきましては、去る12月11日の本会議において、それぞれ所管の常任委員会に付託し審査願っておりますので、これより、その審査の経過及び結果について報告を求めます。 まず、建設委員長の報告を求めます。岸田建設委員長。     〔建設委員会委員長 岸田 裕君登壇〕 ◆建設委員会委員長(岸田裕君) おはようございます。 建設委員会の報告をいたします。 本委員会に付託されました議案10件につきまして、去る12月12日に委員会を開催し、審査を終了いたしましたので、その結果と経過の概要を申し上げます。 まず審査の結果につきましては、付託議案10件のうち第100号議案、104号、108号、109号、110号、114号、115号議案は全員異議なく、また第111号、112号、113号議案は賛成多数で、原案のとおり可決すべきものと決した次第でございます。 以下、審査の順に経過の概要を申し上げます。 初めに、第104号議案の条例改正の所管事項は、中央省庁等改革関係法施行法の施行に伴い、水道事業給水条例及び下水道条例について省庁名の整理を行うものであり、特に報告することはございません。 次に、第108号議案の条例改正は、中央省庁等改革関係法施行法の施行、及び公営住宅法施行令の改正に伴い、市営住宅管理条例における省庁名の整理や、常時の介護を必要とする高齢者、身体障害者であっても、公営住宅に単身での入居が認められる規定などを追加するもので、報告することはございませんでした。 次に、第100号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第3号)の所管事項ですが、これは野原大山線においての事業振り替え、田中地区新川の河川改修、三の丸通り線の街路整備、そして公園費で、(仮称)花と緑の公社設立に向けた準備を行うものです。 質疑では(仮称)花と緑の公社は4月1日に設立し、業務内容は、4班程度に分けて自然文化園の管理・運営、公共施設のハンギング・バスケット、花壇、プランターの管理や花、苗の育成、公園の剪定や花を植える事業、花と緑に関する啓蒙・普及など、基本的には市で行っている花と緑に関する事業の委託をしていく考えであること。職員は縫製工場からの職員と、専門家やリーダー的な職員を考えており、現在、縫製工場からの申し込み者37名の方に対して、説明会を2回開催し、仕事内容について理解が得られるよう努め、その人数の確定をさせていくこと。賃金は、縫製工場での賃金を勘案し定めていくこと。公社の事務所は、自然文化園内の旧レストランとし、売店は休憩所として整備を行うこと。現在の事務所はツバキの管理を行うグループが入ること。 定款については、現在京都府と協議を進めており、2月には確定したいと考えていることなどが明らかとなりました。 討論では、公社設立準備自体には異議はないが、(仮称)花と緑の公社について内容をもっと明らかにされたいとの意見がありました。 次に、第114号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第4号)の本委員会所管事項ですが、今回の補正は、国の経済対策に伴い、市道平瀬崎線府道小倉西舞鶴線市負担金など、事業費の追加を行うものです。 質疑において、平瀬崎線の進捗率は、12年度施工分を含めて72%となること。小倉西舞鶴線では、用地補償が全体99件中、44件でまとまっていること。12月時点における市の工事発注率は95%となっていることなどが明らかとなりました。 討論では、事業の年中発注といった、その円滑な執行・運営について、より積極的に検討願いたいとの意見がありました。 次に、第115号議案、平成12年度舞鶴市下水道事業会計補正予算(第2号)ですが、114号議案と同様、国の経済対策の実施に伴い、公共下水道の管渠の整備や、環境保全公共下水道農業集落下水道の施設建設などにおいて追加補正を行うものです。 質疑では、事業認可区域の見直しについて、今年度に西地区で今後7年分の拡大を行ったこと、東地区では来年度の拡大を予定し、事務を進めていることが明らかとなりました。 次に、第109号議案、訴えの提起についてですが、市営住宅の無断退去に対し、解決の見込みが立たないため、法的措置に訴えるものです。 質疑では、平成9年度以降の市営住宅の不正入居は37件で、うち27件については解決し、無断退去などの10件が残っていること。また解決した27件のうち24件については、明け渡しの後、募集対象となっていることなどが明らかとなりました。 討論では、滞納など、市民の目から見て疑問を感じるケースなどは正すべきであり、今回の措置は適正なものであるとの意見がありました。 次に、第110号議案、市道路線の認定及び廃止は、溝尻地区、伊佐津地区などにおいて、2路線の認定と4路線の廃止を行うもので、特に報告することはありません。 次に、第111号議案、海釣り公園整備工事、第112号議案、市道平瀬崎線(千歳埋立て工区)道路改良工事、第113号議案、市道平瀬崎線(仮称千歳トンネル)道路改良工事工事請負契約の変更についてでありますが、これら3議案は同じ地域内での契約変更議案であり、一括して審査することといたしました。 質疑では、今回の変更は、調査でカバーできなかった範囲において変更が生じたものであり、調査自体に誤りがあったものではないこと。土木工事では、調査、設計、施工という順で事業を行っており、調査を行う業者と施工する業者とは異なっていること。工事施工において、現場に監督員や主任監督員の二人の監督員制をとり、また現場の施工管理として設計段階で携わったものを配置しているので、数量の変更等に妥当性があれば、契約変更を行うべきものと考えていること。また、調査を十分に行っていれば変更はなかったのではないかとの質疑には、設計の経済性もあり、その点での差と考えていること。 特に、海釣り公園整備工事では、平成8年の測量から発注まで3年間あり、補足測量を行い、現状確認を行うことも考えられるが、一般的にこの程度の砂の動きであれば設計変更で対応するほうが、経済的に有利であると考えていること。一方、その設計変更が許容の範囲かどうかについては、波のない湾内でもあり、補足測量は必要ないと考え、たとえ行ったとしても、この積算により、もとの設計高が高くなる形で請負にかかるもので、今回は受認の範囲であると考えていることなどが明らかとなりました。 討論では、事業そのものは必要だが、それに至った科学的根拠なども示されず、賛成できないとの意見や、現実に当初の計画からの変更が3件も発生し、市民からの自主財源も含んだ、合計で約1億4,000万円もの貴重な財源が出ていくことになる。発注する側、調査をする側、この認識をもって調査、設計し、事業の運営に当たられたい。 また、111号議案の、海の形態という自然現象については、業者も承知の上で入札に参加しているのではないか、との意見を付し賛成するとの意見がありました。 以上で、建設委員会の報告を終わらせていただきます。 ○議長(水嶋昇君) 次に、経済消防委員長の報告を求めます。久下経済消防委員長。     〔経済消防委員会委員長 久下 修君登壇〕 ◆経済消防委員会委員長(久下修君) おはようございます。 経済消防委員会の報告を申し上げます。 本委員会は、去る12月13日に委員会を開催し、付託されておりました議案5件の審査を終了いたしましたので、審査の結果と経過の概要につきましてご報告を申し上げます。 審査の結果につきましては、第100号議案の所管事項、第101号議案、第104号議案の所管事項、第105号議案、106号議案、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以下、審査の順に、経過の概要をご報告申し上げます。 まず、第104号議案につきましては、中央省庁等改革関係法等の施行に伴い中央省庁の組織、自治省が総務省に改編されることにより、舞鶴市消防団員等公務災害補償条例に規定されている省令の名称を改正しようとするものでありますが、報告すべき質疑、討論はありません。 次に、第106号議案は、建築基準法施行令の一部改正に伴い、舞鶴市火災予防条例の中に引用している「防火設備等」の用語の整理をするほか、中央省庁等改革関係法施行法等の施行に伴い省令の名称を改めるものでありますが、質疑、討論もなく、報告すべきことはありません。 次に、第105号議案、舞鶴市縫製事業の設置に関する条例を廃止する条例制定について、第100号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算の所管事項、及び第101号議案、平成12年度舞鶴市縫製事業会計補正予算につきましては、各議案の関連が深いことから、一括して審査いたしましたが、質疑を通じて市の縫製工場は、昭和27年、市民の授産場、福祉工場的役割を担い事業が開始されたこと。昭和30年代には300人を超える従業員が従事するなど、時代の中で、産業振興に資するという縫製工場の設置目的に沿って、役割を果たしてきたこと。障害者の雇用についても、障害の状況に応じて、企業が必要とする業務が遂行されてきたものであり、縫製工場廃止については、今後の事業展望が望めないことのほか、同工場設置の目的は達成されたものとする認識が理事者から示されました。 また、今回の同工場廃止に伴う一般会計の補正予算の内容は、借入金の上限額、1億7,000万円の設定と、清算処理に伴う退職金など、必要経費3億6,000万円で、現金を伴うものとしては、計5億3,000万円の範囲内になること。現在、資産として所有している土地は、処分する予定はないこと。従業員の処遇と生活相談には鋭意対応していること。障害者の雇用対策は、他の従業員と同様に新たな職場への斡旋を行っていること。現行事業の他工場へのシフトについては、グンゼの宮津工場などと3月の末まで話し合いを続けること。現縫製工場従業員が、設立が予定されている(仮称)花と緑の公社への就職を希望する場合には、5年間に限り、生計維持に資するため、現在の基本給をベースに保障することなどが明らかにされました。 また、9款消防費の補正については、質疑の中で、消防費の原子力発電対策事業費の内訳が、緊急時避難誘導用広報車両1台、同消防無線10基及び、静止画伝送装置7基を整備するものであるとの説明を受けました。 討論では、賛成の立場から、繊維業界が大変厳しい状況の中、縫製工場の廃止については、やむを得ない選択であったと思っている。職員の問題についても話し合いの中で解決されてきたものである。これまで営々として事業を守ってこられた従業員をはじめ、関係者にご苦労様という気持ちをあらわしたい。いろいろな問題を抱えながら経済性の追求をはじめ、民生安定に努力された経過と結果をキッチリと認識し評価したい。事業が閉鎖されるという一抹の寂しさはあるが、市縫製工場があったということが、今後生かされるように処理をお願いしたい。従業員の生活をどう支援していくかということは、最大の課題であるので、(仮称)花と緑の公社が受け入れ態勢を整えるよう、また公社の運営については、独立採算という原則のもと、本市発展のため努力願うとの要望、意見がありました。 以上で、経済消防委員会の報告を終わります。 ○議長(水嶋昇君) 次に、民生労働委員長の報告を求めます。和佐谷民生労働委員長。     〔民生労働委員会委員長 和佐谷 寛君登壇〕 ◆民生労働委員会委員長(和佐谷寛君) おはようございます。 民生労働委員会の報告をいたします。 当委員会は、去る12月14日に委員会を開催し、付託されておりました議案5件の審査を終了いたしましたので、審査の結果と経過の概要につきまして報告いたします。 審査の結果につきましては、第100号議案及び104号議案の本委員会の所管事項及び第103号議案については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決し、第102号議案及び第107号議案については、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。 以下、審査の順に経過の概要を報告いたします。 まず、第104号議案、中央省庁等改革関係法施行法等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定についてのうち、当委員会所管の第1条、舞鶴市病院事業に係る使用料、手数料に関する条例の一部改正でありますが、これは、条例中の大臣名を厚生大臣から厚生労働大臣に改めるものです。 討論では、施設の整備、看護婦の労働状況の改善、消費税を患者から取らないことを求める意見がありました。 次に、第107号議案、舞鶴市廃棄物の減量化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例制定についてでありますが、これは、特定家庭用機器商品化法等の施行に伴い、粗大ごみ収集等手数料の上限額の引き上げ等を行うものですが、質疑において、使用済み廃家電4品目を製造業者等が引き取ってもリサイクルプラザの処理コストの軽減効果は少ないこと、不法投棄に対しては、東西警察、地元住民との連携のもと、監視強化に努めること、不法投棄の処理費用の企業負担や販売価格に処理費用を含める前払い制等の問題については、全国市長会を通じてその是正を求めているとのことが明らかとなりました。 討論では、反対の立場から、リサイクルについては製造者責任、企業責任を明確にするべきであり、リサイクル制度全般を見直しせずに、費用負担は受益者負担との国の考えにより市民に負担を押しつけることになっている。この不況の中で、2,000円の負担増を現段階で実施することはいかがなものか。リサイクル全体の見直しの中で検討されたいとの意見がありました。 賛成の立場から、舞鶴においても企業の方で処理していただけるよう意見として出していただきたいとの意見。家電リサイクル法の円滑な導入は大事であるが、不法投棄が増えないこととあわせて、手数料についても市民の理解を深められるよう努力願うとの意見がありました。 次に、第100号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第3号)のうち、当委員会所管の第1条、歳出3款、4款でありますが、これは、給与改定に伴う人件費の補正措置のほか、3款1項2目、すこやか住まい改修助成事業費は、改修助成金の交付額が当初見込み額を上回る見込みとなったことから、1,300万円の増額補正を行うこと。3目、身体障害者更生医療給付費新規給付者の増加等により1,589万8,000円を増額補正。5目、老人医療助成費は外来薬剤一部負担免除の継続等による大幅な増額が見込まれることにより、3,438万2,000円を増額補正。2項2目、民間社会福祉施設障害児保育事業費補助金は、軽度障害児が当初予定数を上回る見込みとなったことにより460万3,000円を増額補正すること。3目、保育所費は、入所児童数の増加による臨時職員等の雇用にかかる経費を措置するものであります。 質疑において、すこやか住まい改修助成の利用状況は12年11月末現在で127件、2,837万円であり、現時点で190件ほどの利用を見込んでいること。身体障害者更生医療給付費については、生活保護を受けておられる方の中で心臓や腎臓の手術をされたことによること。民間社会福祉施設障害児保育事業費については35人の予定が45人に増加したこと。また保育所の待機児童はないことが明らかとなりました。 討論では、賛成の立場から、生活保護は制度として市民からは受けにくい。深刻な不況や孤独死の実態を把握する中で、地域でのフォローも含め生活支援に力を入れてほしい。来年度予算編成に当たっては、介護や障害者、子育て支援など多くの問題点を抱えていることでもあり、土木費中心から民生費を優先した財政運営を願うとの意見がありました。 次に、第102号議案、平成12年度舞鶴市国民健康保険事業会計補正予算(第1号)でありますが、これは、給与改定に伴い減額補正をすること、来年度から義務づけられた被保険者資格証の交付のため電算システム改修経費として700万円を計上するものです。 質疑において、来年度国保料の滞納の見通しは11年度より悪化が予想されるため、12月から3ヵ月間管理職による特別収納活動を実施すること。13年度の見通しも厳しい状況であり、国保料の引き上げも可能性としてはあること。全国の国保中央会を通じ、国庫補助の増額を国に要望していること。電算システム開発経費国保連合会から市に交付されており、全額が国の補助であること。システムが開発されることにより、納付状況により保険証、短期保険証、資格証の発行が適切に行われること。資格証の交付を受けた人は、医療機関にかかった場合、いったん医療費の全額を支払い、領収書を市の窓口に持参し7割の支給を受けること。また、資格証は特別な事由がなく滞納をしている人に対し発行されるものであり、負担の公平を求めていることなどが明らかになりました。 討論では、反対の立場から、電算システムの開発は事務経費であり一般会計から繰り入れ、介護保険の導入により国保会計が逼迫したものであり、700万円は国保料の引き下げに使うべきである。憲法25条の生活の保障、人権にかかわるところが否定されている資格証の発行は、保険証の取り上げであり、実施すべきではない。国にも強く要望するとともに、市としても一般会計からの繰り入れやさまざまな手法により、保険料の引き下げの努力を来年度予算編成に求めるとの意見がありました。 次に、第103号議案、平成12年度舞鶴市介護保険事業会計補正予算(第1号)でありますが、これは、給与改定に伴う減額243万円、制度導入初年度は京都府国民健康保険団体連合会への負担金が徴収されないことになり、119万円が不要となったこと、介護認定調査費については、要介護認定の申請件数が当初の予定を上回ったことによる816万円の増額補正です。 質疑において、10月からの保険料の徴収状況は10月末に97.3%であったが、新しい制度でもあり督促状発行までに再度お知らせを行い、また電話等の問い合わせに答えるなど市民の理解を得る中で、11月末には98.9%となったこと。特別養護老人ホームの基盤整備は、新しい高齢者福祉計画も3月にスタートしたところであるが、まずはこの計画の推進を第一に考え、必要な事項は3年ごとの見直しの中で修正を加えていくこと。特別養護老人ホームの措置時代の待機者は12月1日現在214名、そのうち60名ほどが保留者であること。緊急やむを得ない場合は、老健施設や在宅サービスの利用を基本としており、サービスの充実を図るとともに基盤整備の充実にも努めていくことなどが明らかとなりました。 討論では、賛成の立場から、介護保険制度は行政が先頭に立って基盤整備を進めていくべきであること、本市の特別養護老人ホームの待機者は約420名で異常な状態である、ニーズに合った基盤整備を進め、高齢者基本計画が足りないならば見直しをして特養施設の増設を図るべきである。特養の基盤整備は、雇用や経済に与える影響も大きい。適正な保険料、利用料についても減免の制度の確立を求める、との意見がありました。 以上で、民生労働委員会の報告を終わります。 ○議長(水嶋昇君) 最後に、総務文教委員長の報告を求めます。松尾総務文教委員長。     〔総務文教委員会委員長 松尾二三雄君登壇〕 ◆総務文教委員会委員長松尾二三雄君) 総務文教委員会の報告を申し上げます。 本委員会は、去る12月15日に委員会を開催し、付託されておりました議案4件の審査を終了いたしましたので、審査の結果と経過の概要につきまして報告申し上げます。 審査の結果につきましては第104号、第114号、第116号議案は全員異議なく、また100号議案は、賛成多数で、いずれも原案のとおり可決するべきものと決した次第であります。 以下、審査の順に概要を申し上げます。 初めに、第104号議案、中央省庁等改革関係法施行法等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定についてのうち、本委員会所管事項についてでありますが、本議案は平成13年1月6日から中央省庁等改革関係法施行法等が施行されることに伴い、関係条例の省庁名等を改めるものであり、質疑、討論もなく、報告すべきことはありません。 次に、第116号議案、舞鶴市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定についてでありますが、今回の改正は、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定の措置に準じ、本市においても、職員の給与改定を行おうとするもので、質疑の中で、今回の改定により、期末・勤勉手当分で総額約5,900万円の減額になり、職員1人当たり平均では7万3,000円の減額になることなどが明らかになりました。 次に、第100号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第3号)のうち、本委員会所管事項についてでありますが、歳入では、固定資産税の土地・償却資産に係る税収に関して、決算見込みを踏まえ、今回1億4,500万円増額補正し財源としていること。さらに、平成11年度決算に係る繰越財源1億5,000万円についても今回活用しているため、現在、留保財源は少なく、地方交付税として既に追加交付されている1億2,000万円のうちの1億円程度が、現時点で留保分として見込めると考えていること。 民生費負担金に係る保育所保育料については、年度当初、公立分として昨年実績の延べ4,174人で積算していたが、現在、年度末で延べ4,390人が見込めるため、851万円の増額補正を行ったこと。 教育費国庫負担金に係る、幼稚園就園奨励費補助金については、国庫補助率が3分の1であり、残り3分の2は市負担であること。 消防費府負担金のうち、原子力発電所緊急時安全特別対策事業費補助金1,000万円の内容については、緊急時の避難誘導用広報車両1台、消防無線10機、及び静止画電送装置の送信機7台を購入する予定であること。 民生費府負担金に係る障害児特別保育事業費補助金の補助率は、重度障害が3分の2、軽度障害が2分の1であること。 また、歳出で、総務費の諸費に計上されている過年度税外収入還付金は、生活保護費負担金分であり、概算ベースで受け入れた額に対し、年度終了後に精算した結果、還付するものであることが、明らかになりました。 討論では、反対の立場から、今回の補正額5億9,000万円のうち、3億6,000万円が市縫製事業廃止のための財源に充てられている。今日の不況下で、さらに失業不安を増大させることから、その赤字原因を徹底究明しつつ、縫製事業以外の事業も取り入れて存続の方向を探るなど、慎重な対応をすべきで、今回、貴重な財源を市縫製事業廃止に充てることは容認できないとの意見がありました。 次に、第114号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第4号)のうち、本委員会所管事項についてでありますが、質疑を通じて、市債の12年度末現在高については、現時点での見込み額として、一般会計で311億円程度、特別会計で245億円程度、企業会計では62億円程度であり、合計額で618億円程度を予想していること。 今回の債務負担行為1億3,200万円の補正は、東駅周辺整備事業に係るもので、年度末から年度当初にかけて生ずる事業の端境期を債務負担行為の設定によりなくし、早期に事業着手しようとするものであること。東駅周辺整備事業については、現在、年間で30件から40件の補償を行っており、平成17年度を最終目標に、現体制で鋭意努力していくことが明らかになりました。 討論では、賛成の立場から、市債については慎重に対応することを第一義に、低利のものへの借りかえも十分検討されたい。また、経済対策としての事業は、単年度での予算執行を基本に、債務負担行為の設定は極力少なくなるように努められたい、との意見がありました。 以上で、総務文教委員会の報告を終わります。 ○議長(水嶋昇君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 質疑なしと認めます。 これをもって、質疑を終結いたします。 これより、討論に入ります。討論の通告がありますので、順次、発言を許します。 まず、尾崎裕史君に発言を許します。尾崎裕史君。     〔尾崎裕史君登壇〕(拍手) ◆(尾崎裕史君) おはようございます。 日本共産党舞鶴市会議員団を代表いたしまして、今12月定例会に提案をされました、第99号議案を除く第100号議案から第116号議案までの17議案のうち、第100号、101号、102号、105号、107号、111号、112号、113号の8議案には反対、それ以外の議案には賛成の立場から討論をいたします。 現在の不況対策は、国でも市でも雇用・所得など冷え込んでいる個人消費を温め、少しでも不安をなくす対策が何よりも必要であります。しかし、24日発表の政府予算案では、景気対策に効果がなく政府自身が見直すと言っていた公共事業費を過去最大とし、来年度末には国と地方の借金は666兆円にもなります。その一方、国民には、老人医療制度改悪と介護保険料負担で1兆5,000億円の負担増とし、将来不安を増大させるばかりであります。児童手当の括弧つき「拡充」は、扶養控除の廃止でこれまた国民負担を増やすものであります。京都新聞社説など新聞各紙で述べられているように、参院選対策の与党連立の安易な妥協であり、国債を増やすだけで景気対策にならなかった地域振興券や、子育て増税となった今年度の児童手当の括弧つき「拡充」と同じ、政権与党の選挙のための実績づくりであるとの批判が強まっています。 これでは、国民にとって個人消費を温めるメッセージが何もなく、財政悪化による消費税増税のメッセージしか伝わってこない、とんでもないクリスマスプレゼントであります。この間の株式市場も、1年9ヵ月ぶりに1万4,000円を割り込むなど、森内閣に対する国民の審判は、不支持率ともあわせて既に下されているのではないでしょうか。 私ども日本共産党議員団は、このような市民不安が強まる中、少しでも個人消費の拡大で消費不況が打開でき、市民不安を解消できるように、との立場から各議案を審査してまいりました。そこでまず、第100号、101号、105号議案については、いずれも舞鶴市縫製事業の閉鎖に関連するものであり、赤字の原因もはっきりしないのに次々と既成事実だけを積み上げて、不況のさなか障害者を含む60名余りの職員の首を切ろうとするものです。赤字の原因を究明し、本当に閉鎖しかないのか、事業の改善を図りつつ雇用を守ることは基本であります。しかし、授産施設としての目的はまだまだ達成していないどころか、特にこの不況や雇用状況が深刻な時期であるからこそ、雇用確保のための処置をすることが何よりも必要です。雇用を守るルールが必要なときに、工場閉鎖のために3億6,000万円もの税金を投入して、市自ら首切りをすることは、市民不安の解消につながらず逆行することから、到底賛成できません。 次に、第102号議案、平成12年度国民健康保険事業会計補正予算(第1号)についてであります。この議案は、国保中央会から介護保険の保険料軽減対策として支払われる1,700万円を1,000万円は保険料の引き下げに、700万円は、来年6月以降に行われると言われている、国民健康保険証の取り上げともいえる資格証明証の発行に必要なシステムの開発に使うものであります。この不況で高すぎる保険料が払えず、国保加入の約1割の世帯が滞納し、その総額は今年度末で約6億円にも上ります。本市は、北部4市で一番高い保険料のため滞納額も、うなぎのぼりに増加させています。逆進性という矛盾がある制度であるだけに、84年に国が行った負担金の削減は致命的です。医療費の45%を国負担に復活させることは急務であります。市としても、保険料の軽減に、という財源は有効に引き下げに使い、必要な事務経費は制度を活用して国から負担をさせるべきであり、賛成できません。 次に、第107号議案、舞鶴市廃棄物の減量化及び適正処理等に関する条例の改正についてでありますが、いわゆる家電リサイクル法の施行を来年4月に控えて4種の家庭電化製品について引取料が新たにかかってくる上に、福知山市の処理場までの輸送料を市民負担とするものでありますが、リサイクルやごみの減量化の基本原則は、生産者がごみの発生源となるものを作らないことであります。消費者である市民がいくら環境にやさしいものが欲しいと思っても、なければ買えません。また、いくら市民が分別しても、それを活用できる生産・流通体制がなければ意味がありません。 しかも製品が消費されての最大の受益者は、利益を上げる企業であります。企業の社会的責任を果たさせる前に、消費者である市民に負担をさせることは話が逆です。市民負担増ばかりで抜本的なリサイクル対策とならない条例改悪には反対であります。 次に、第113号議案から第115号議案、海釣公園整備工事及び平瀬崎線の2件の工事についての契約金額の変更についてでありますが、当初の契約にもっと責任を持つべきであります。当初の建設契約に当たっては、市の責任で調査を委託し、大手の専門的な業者なら問題なく事業が完遂できるとの認識が示されています。もしそうなのであれば、当初の契約で履行させる市の責任があるはずであります。その責任を果たすには、当初の契約を守らせるために契約不履行で訴えるくらいの強い姿勢を示すことが必要であり、この契約の変更は認められません。 最後に賛成はいたしますが、第114号議案、平成12年度舞鶴市一般会計補正予算(第4号)について一言申し上げます。 冒頭申し上げたとおり、国の経済対策を受け入れていては、財政破綻を招き国民負担が限りなく増加する危険性を指摘しておきたいと思います。この5年間、「景気対策は公共事業」とばかりに、普通建設事業費を額でも率でも1.5倍以上に本市は増加をさせ、市債も約1.4倍の618億円となりましたが、舞鶴市の経済は落ち込む一方であります。 雇用の面で見ますと、95年から99年までの雇用保険加入者は917名減少し、製造業で677名、卸・小売で474名、繊維で187名の減少、建設業での雇用増加は78名程度であります。倒産も昨年を上回るペースです。土木費や普通建設事業費を増やすことで、国がやるような大型の事業を市で行っても、人口流出や不況を止めることができなかった事実は明白であります。 公共事業自体を見直せというのは全国民の要求となっています。地方自治体として、不況打開の根本は個人消費の回復と位置づけ、市民の暮らし、福祉、教育の充実を図り、国の緊急経済対策を返上する自治体は府内でも多くあるのですから、公共事業を安易に受け入れることなく、財政破綻にならないよう慎重な対応をされますよう、申し上げておきます。 来年度予算編成に当たって、一言申し上げます。 不況打開は国全体の問題もありましょうが、野田川町では乳幼児医療費も就学前に引き上げるなど、不況打開には個人消費を温めることが重要との立場で施策を行った結果、周辺の自治体と比較して一番人口増加が多い自治体となっています。市民の暮らしの実態や要求に即した対応をしてこそ、本市も市民不安を解消し、10万都市を目指すことができるのではないでしょうか。 特養ホームの増設、介護保険料・利用料の減免、老人医療の入院給食費や通院への補助が必要と考えます。また、子育て支援の立場から、乳幼児医療費の拡充、児童館の建設などを強く要望いたします。 国保証の取り上げとなる資格証明証の発行と国保料の引き上げは、憲法25条の生存権を揺るがものであり、やめるべきであります。保育料や水道料金、汲み取り料など公共的料金など市民負担の軽減に努められますよう申し上げます。 議会が要請した30人学級の実現、複式学級の即時解消、養護学校の建設促進とともに、市民の5人に1人以上の声である、学校給食の自校直営方式の堅持をされることを強く要望いたします。 さらに、非核港湾条例の制定を求め、戦争法の発動を許さず、平和憲法の理念実現のためにも有事立法の動きには、反対する立場を明確にすべきであります。環境汚染をもたらす石炭火電の建設は、電力需要との関わりからも建設の見直しを行うべきです。世界で破綻している危険なプルトニウム再利用計画であるプルサーマル計画、もんじゅ運転再開や久美浜原発建設計画にも、地方自治体として市民の命や財産を守る立場から反対をするなど的確な対応を要望し、討論といたします。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、森田範男君に発言を許します。森田範男君。     〔森田範男君登壇〕(拍手) ◆(森田範男君) 私は、鶴声クラブを代表して、今期定例会に提案されました、第100号議案から第116号議案の全議案に賛成の立場で、若干の意見・要望等を申し上げ、討論に参加をいたします。 第100号議案及び第114号議案の平成12年度一般会計補正予算は、事務事業費の追加や縫製事業会計の廃止に伴う特別補助金並びに国の経済対策の実施に伴い、公共事業費が追加されるものであり、まず民生費では、高齢化社会に配慮した、すこやか住まい改修助成事業費1,300万円が措置されておりますが、当初150件3,000万円の見込みを希望件数の増加により190件程度に追加措置がされるものでありまして、時宜を得たものとして賛成をいたします。 次に、商工費におきましては、昭和27年に授産場として発足して以来、半世紀にわたって関係者の皆さんが営々と築き上げてこられました舞鶴市縫製工場を平成12年度末に閉鎖されることとなり、縫製事業会計特別補助金として3億6,000万円が措置されております。 その内訳としましては、45名分の普通退職手当の1.65倍の退職金と(仮称)花と緑の公社への就職を希望しない職員に対し、1人100万円の自立支援金等が措置されたものであり、市長の苦渋の選択に対しまして、一定の理解を示すものであります。 なお、今後の執行に当たりましては、一人一人の従業員に対して誠意を持って対応していただき、それぞれの新たな道に希望を持って進むことができるよう、さらにきめ細かな配慮を賜りますよう要望いたしておきます。 次に、8款土木費におきましては、志楽地区の長年にわたる懸案事項でありました新川の改修がいよいよ着工される運びとなり、関係者の喜びもひとしおであり、江守市長の英断に深く感謝を申し上げますとともに、一日も早い事業の促進と完成を要望いたしておきます。 また、同じく土木費の6目公園費におきまして、来年4月1日の設立を目指し、(仮称)花と緑の公社設立準備経費3,950万円が措置されておりますが、一日も早く公社の定款を定められ、公社全体の事業計画を議会にも協議していただきますとともに、縫製工場から一体的に受け入れられる従業員の皆さんが、希望を持って働いていただける環境整備と事業量の確保を要望いたしておきます。 次に、第107号議案、舞鶴市廃棄物の減量化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例制定については、特定家庭用機器再商品化法の施行に伴い、粗大ごみ収集等手数料の上限を3,000円以内を5,000円以内に改め、消費者に特定家電のリサイクルに運搬料等を負担願うものでありますが、4月1日の施行までに十分市民に理解を得られるように啓発に努められ、不法投棄の増加やリサイクルセンターへの持ち込み等にトラブルが生じないよう、十分配慮していただきますようお願いをいたしておきます。 次に、第109号議案、訴えの提起につきましては、市営住宅として管理されている1,125戸のうち、不正入居状態となっている住宅の明け渡しを求めるものであり、適切な処置に敬意を表しますとともに、今後とも安くて良質な住宅を供給していただきますよう要望いたしておきます。 さて、平成12年、西暦2000年もいよいよ残すところ5日となり、舞鶴市におきましても新しい世紀のまちづくりの指針となります、新総合計画が審議されているところでありますが、この多様化、複雑化した社会をそれぞれの地方の特色をもって発展させていくには、やはり強力なリーダーシップと公正・公平な思いやりが何よりも必要ではないかと考えます。 今後、平成13年度予算の編成に当たりましては、新しい世紀に歩み出す足元をしっかりと固めることができ、明るい展望と希望の持てる予算となりますよう切に要望いたしまして、私の討論を終わります。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、竹原 健君に発言を許します。竹原 健君。     〔竹原 健君登壇〕(拍手) ◆(竹原健君) 私は、12月定例会に上程されました100号議案から116号議案までの全議案につきまして、賛成の立場で討論に参加をいたします。 100号議案の補正予算3号ですが、対象件数の増加による社会福祉費6,328万円、保育障害児に460万円の追加措置がなされたことは、当を得た処置だと考えます。 また、商工費の縫製事業についてでございますが、長年の不況による累積赤字やグンゼの下請作業の先の見通しの悪さなど苦渋の選択により廃止が決定され、退職条件等々を個々に話され、特別補助金3億6,000万円を計上され処置されましたことに、敬意を表したいと思います。残地処理等が残るわけですが、今後よりよい方向づけで処置されますよう希望しておきます。 土木費についてですが、旧西武農場跡地の買収による土地、(仮称)花と緑の公社設立経費3,950万円が計上され、早々と21世紀に向けて市民の憩いの場をつくる公社の事務所設立も考えていただいているところで、早く整備されますよう希望しておきます。 101号議案及び105号議案関係条例については、委員長報告にて詳細に述べられておりますが、この事業会計は廃止ということで、一般会計より補助金を得て整備され整理するものであり、これは適当だというふうに考えております。 115議案の、国の経済対策の実施に伴う件で、本市の下水道事業に対する追加分で、これも舞鶴市の発展のためには当を得たものであると推察をいたします。 最後に、本年もあと5日を残すのみとなりましたが、21世紀に当たり、市民の安全・安心のため、ウエルカム21舞鶴を年末に計画をされ実施されますが、舞鶴市行政はもとより市民を挙げて盛り上げたく存じつつ、私の賛成討論といたします。
    ○議長(水嶋昇君) 次に、奥田保弘君に発言を許します。奥田保弘君。     〔奥田保弘君登壇〕(拍手) ◆(奥田保弘君) 私は、公明党議員団を代表いたしまして、本12月定例会に提案されました第100号から116号までの17議案に対し、賛成の立場で若干の意見・要望を申し上げ討論いたします。 まず100号議案、平成12年度一般会計補正予算(第3号)についてでありますが、8款土木費を中心とする事務事業費の追加のほか、給与改定を見込んだ人件費等の計上であり、あわせて101号議案によるところの縫製事業会計の今年度未廃止に向けての一般会計からの特別補助金、いわゆる市縫製工場職員に対する退職手当金などの支援措置であり、102号国保会計、103号介護保険会計、そして今般の国の経済対策の実施に伴う公共事業費の追加補正である114号一般会計補正予算(第4号)、及び115号下水道会計補正予算(第2号)など含めて、歳入歳出とも必要不可欠な補正であり、賛成いたします。 その他、104号から113号及び116号の条例関係及び工事請負契約の変更等についても、それぞれの事由について必要かつ適正の範囲であると認め、議決することに賛成いたします。 その上で意見、要望といたしまして、105号議案、縫製事業の条例廃止により市縫製工場の49年間の歴史に名実ともに終止符が打たれることになりますが、64名の職員本人だけの問題でなく、それぞれの家族含めて一家の人生すべてに大きくかかわってくることだけに、今後の進路等の対応について、全体への対応からお一人お一人との個別の対応の中で、どこまでいっても親切にして丁寧な対話を通して、個人の意思が優先され尊重され、そして心からの理解と納得の上でそれぞれの雇用の場等が確定し、希望ある再出発となりますよう、市理事者におかれましては最大限のご努力をいただきますよう強く申し上げておきます。 107号議案、廃棄物の減量化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例の施行に伴い、家電製品4品目の処分に関して個人負担が大きく増えることから、結果として不法投棄の増大につながることも危惧されるだけに、この家電製品リサイクル法の施行について正しい法運営となりますよう、明年4月に向かって積極的な情報提供により市民理解が一層深まるよう努力されますことと、あわせて、このことにより本市リサイクルセンターで処理をしてきた年間約6,400個の家電製品のうち、約1,800個程度その処理が少なくなることが明らかになりましたが、このことによる経費の減少分については市民への還元策の実施、例えば提案し続けております一般家庭での電気式生ごみ処理器購入に対する補助金制度創設などの施策実施で、還元を履行すべきであると申し上げておきます。 103号議案、介護保険事業会計補正予算に関連して、現在、特別養護老人ホームへの施設入所希望者については420人と大変多くの待機者があるものの、いざ入所となるとき、保留する方が60人程度にも及ぶことが明らかになっておりますが、市民ニーズのより確かな掌握と、あわせて制度理解のさらなる浸透に加えて、保険制度の問題点の洗い出しとその検討が必要と思います。その上で、必要数の施設整備の早期完成への最大限の取り組みも要望いたします。 議案に対しましては以上でありますが、当面する課題について、1つに、今後の歳入確保についてでありますが、市税等をはじめ、収入率の向上に向け最大限の努力をしていただきたいことであります。例えば、市税の滞納繰越額の収入率は平成7年度25.7%であり、以降22.4%、20.6%、17.1%と下り、昨年11年度12.5%まで下降し続けており、12年度に至って11月末現在で8.7%であります。 今年度、7月から8月に引き続き、本年度2回目となる、12月4日から管理職30人15組体制で向こう3月4日までの3ヵ月間の長期にわたって特別収納活動を実施されるわけですが、事故なくその所期の目的完遂に向かって鋭意真剣に取り組みいただき、収納率の向上を図り、よって税負担の公平性維持と歳入確保を図られますよう要望いたします。 2つに、21世紀開幕の年、明13年度の予算編成の基本的方針についてでありますが、戦後最悪と言われた日本経済も、緩やかではありますが回復軌道に乗りつつあることがGDP(国内総生産)の三期連続してのプラス数値や、大学卒業生の就職内定率の3年ぶりの上昇値などがその回復傾向であることを示しておりますが、依然として産業別、業界別の差が大きく、その回復傾向も、まさしく「まだら模様色」が強く、設備投資や雇用に若干の明るさが見え始めている一方で、GDPの6割を占める個人消費の足踏みは依然として続いており、最新の日銀の企業短期経済観測調査でも、またもや景気に黄信号が点滅し始めたことを示しておりますし、まして地域へのタイム差から地方の本市内の景況感は、正直まだまだ赤信号のつきっぱなしのように思えてなりません。そこで、本市の財政環境も厳しい中ではありますが、来年度予算の編成では財政の効率化を目指しつつ、かつ本市内の景況感にも配慮していただき、その上であわせてこの長く続く不況時こそ、社会的弱者に一層光の当たる政策を実行し、財源難を理由とした福祉施策の後退、市民サービスの低下に至ることなく、福祉、生活関連事業に今まで以上にその軸足を置いた方針としていただき、その上で、それぞれの事業の優先順位をより明確にする中で徹底したスクラップ・アンド・ビルドをお願いし、また、新たなる財源探しへの検討調査も含めて、今まで以上に自主財源の確保と国・府補助金等含めた依存財源の、より積極的な確保に鋭意取り組みいただき、市理事者をはじめとする全職員の英知が結集され、絶えず「入りを計りて出づるを制し」最小の経費で最大の効果が期待できる、まさに「メリハリ」の効いた21世紀への希望あふれる予算を編成していただきたいと強く意見、要望申し上げ、賛成討論といたします。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、中島則明君に発言を許します。中島則明君。     〔中島則明君登壇〕(拍手) ◆(中島則明君) おはようございます。 議会「翔友会議員団」を代表し、今世紀最後となる今期12月定例会に上程されました第100号議案から第113号議案、及び追加提案されました114号議案から116号議案すべてに賛成する立場を明確にし、総括討論を行います。 常々申し上げておりますように、議案に対する個々の意見・要望等につきましては、会派所属議員が委員会審議の過程において申し上げておりますので、今後の行政運営の中で照査の上対応されるものと期待をし、この場では大局に視点を置き申し上げてまいります。 まず、第100号、101号、105号に関連をする縫製事業関係についてでありますが、事業の閉鎖を決断するに至った経緯及び経過措置については前期議会で議論済みであり、繰り返しを避けますが、問題は今後の対応であります。 100号議案において、離職者の救済措置を包含した「自然文化園」に対する所要の経費が措置されておりますものの、その根幹をなす事業主体、すなわち公社がどのような内容で運営されるかを示す「定款」が提示されていない中での審議は、審議する議会にとっては成熟を欠くものとなりましたことは、極めて残念であります。特に、事業運営に係る所要経費が一般会計から拠出されることになりますと、その拠出内容によっては、縫製事業に対する行政支援策の有り様や、公社設立に対する大義に陰りが生じることを心配いたすのであります。従って、公社における事業の運営内容、要員の就業体制や労働条件等につきましては、可能な限り早期に提示されますよう強く申し上げておきます。 また、縫製事業の従事者が、雇用形態や作業内容が激変する中でのスタートとなりますことは必至であり、十分な説明のもとに理解を得る努力を重ねられますよう要望をいたしておきます。さらに、事業閉鎖に伴う工場施設の処理及び事後の活用方策についても可能な限り早期に方策を検討し、有効な施策展開を図られますよう重ねて要望をいたしておきます。 次に、102号、109号に関連して申し上げますが、国民健康保険事業会計補正予算、本会計における最大の課題は、5億円を超える累積債務にあります。この債務が高率で回収されるならば、加入者の保険料負担は大幅に改善をされます。逆説的にいえば、制度が持つ相互扶助という礎のみが幅をきかせ、決して楽でない家計をやりくりしながら納め続ける加入者に、負担が重くのしかかっているこの現状を改善すべきであります。本市は公営住宅に対する不正入居者を法に基づいて整理し、今回もその議案が上程されております。私どもは、こうした現状を憂いこそすれ、決して快諾をするものではありませんが、しかし、法令や規則に準拠し、遵守するものが報われない社会こそ憂慮すべきと考えております。釈迦に説法でまことに恐縮でありますが、行政事業のすべてが法に準拠するものである以上、法に準拠しない事例に対する対応は、厳しさを持ってしかるべきであると同時に、自治体としての対応は、部門間におけるバランスを欠くことなく同次元的に対応されるべきであり、この点強く申し上げておきます。 次に、追加提案されました3議案のうち、経済対策に伴う補正予算に関連して申し上げます。 本件は文字どおり、依然として厳しい経済情勢を打開し、安定した経済を回復する目的を持って措置されたものであり、事業の執行に当たっては限られた期限内での苦労を伴うものと推察いたしますが、本市における冷え切った情勢に鑑み、速やかなる執行を要望いたしておきます。 以上が議案に対する討論でありますが、時節が20世紀を締めくくり、新時代21世紀を間近にした今日、行政運営にかかわって数点申し上げます。 その第1点目は、混乱、不透明、不確実の時代と言われた20世紀にあって、特に戦後から今日における道のりは、合併問題や赤字再建団体による国の管理下、構造不況に伴う特定不況地域の指定、学校の統廃合問題、さらに急速に進展する少子高齢化やIT時代に即応するための体制整備並びに上下水道及び高速交通時代への対応を図る事業推進等々、まさに課題克服・難題山積の連続でありましたが、こうした中、本市行政職員は自らの職務職責を認識せられ、各々の立場で誠心奮闘賜りました、ここに、歴史の一つの区切りに当たり、数々の業績に対し、深甚なる敬意と感謝を申し上げ、そのご労苦をご慰労申し上げる次第であります。 その第2点目は、いよいよ新しい時代のスタートを切りますが、今日の置かれた経済情勢が急速に改善される兆しはなく、地方自治体を取り巻く環境には相当の厳しさが容易に予測されます。常々申し上げておりますが、行政事業の基本は堅実な財政に裏づけられた運営こそ基本として重視されるべきであり、そうした意味においては「入るを計りて、出づるを制する」を旨とし、徹底したスクラップ・アンド・ビルド、あるいは、諸施設の有効活用やリニューアル化、さらには事業着手前における投資対効果の再チェックを行い、事業化の成熟度を含めて検討を加え、より慎重に対応することが肝要であります。 従って、まず行財政の堅実性を高めるため、また市民生活における不公平感の解消と市民生活の安定を図る目的を持って、財源の安定確保、収納率向上に向けた斬新な対応と、国土法の前文が言う「国土は公共の福祉がこれを優先する」とした精神に立脚し、土地の有効利用の促進を図り、総じて市民福祉の向上を図られますよう要望いたしておきます。 さらに、市民の要求・要望は多岐・多方面に及びますが、必ずしも100%実現できない以上、市民との意思疎通は行政運営上、不可欠な要素となり、事務事業の運営においては徹底したアカウンタビリティとディスクロージャーの推進に努められますよう意見として申し上げ、討論を終わります。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 最後に、藤田正一君に発言を許します。藤田正一君。     〔藤田正一君登壇〕(拍手) ◆(藤田正一君) 私は、創政クラブ議員団を代表いたしまして、本12月定例会に提案されました、第100号議案から第116号議案の全議案に対しまして、賛成の立場で若干の意見、要望を申し上げまして、討論に参加いたします。 戦後最悪の不況と言われ、今なお、景気の回復の兆しすら見えない状況の中で、あらゆる分野で経済の混乱が起きております。4年ほど前には、これで景気の底はついたと、私たち商工業者は少しは次年度に期待をしていましたが、それどころかますます不況の嵐は強くなるばかりであります。京都府下の企業の倒産件数を見てみましても、平成11年は456件3,632人、平成12年は、11月現在で既に498件4,092人で、倒産件数と失業者数は増え続けております。景気対策、環境問題、教育問題、介護保険など、いろいろな課題を抱え、新しい年を迎えようとしておりますが、そのような中で本市の新しい総合計画案が提案され、20世紀に残された多くの課題を一つ一つ解決すべき方向を分かりやすく述べられており、その総合計画を市民と行政が一体となって取り組んでいくことこそ、住みよい舞鶴をつくることだと確信いたしております。 21世紀に向けて躍動する舞鶴を思いながら、討論に入らせていただきます。 第100号議案、平成12年度一般会計補正予算(第3号)のうち民生費でありますが、すこやか住まい改修助成事業費1,300万円、身体障害者に係る医療給付金1,589万円、老人医療助成費3,438万2,000円など必要不可欠な補正であり、今後とも温かい気持ちで対応して継続されるよう切望いたします。 また、介護保険認定に係る申請件数増加による事務費分でありますが、10月以降全国的に介護保険に対するクレームが多く出ている中、本市におきましては、ほとんど問題もなくスムーズに介護保険業務が行われており、10月から始まった65歳以上の直接納付の収納率でも、他市では収納率60%から80%と推移する中で、本市の収納率は10月末現在97.3%、11月末現在98.9%と高く、関係職員の努力を高く評価いたします。 そして、保育所管理経費1,486万3,000円でありますが、保育所の利用者数が増えたことで措置されたもので、家庭が教育力を失っている傾向の中で、小さい頃から人と人との関わりの中で育てるということは大変意義があることだと考えております。保育所の管理経費ということでなく、子どもを教え育てるという観点からも、今後もさらに大幅な予算執行を望むものであります。 商工費では、縫製事業会計を本年度末に廃止することに伴い、所要経費3億6,000万円を措置することですが、昭和27年授産施設として開業され40年に余る営業を閉じるわけでありますが、その間、公営企業として、本市に対する役割は一定果たしてこられたのではないかと考えております。昭和39年のピーク時にはパートを含む322人が従事され、本市の経済の発展にも寄与してきたと聞いております。また、工場で働いていた人が技術者として他社へ就職され、その事業所でも活躍されたということで、人材の育成の一助にもなったと聞いております。今回はこの不況の中で、特に繊維産業の落ち込みは全国的にも筆舌に尽くしがたい状況であります。今回の閉鎖は苦渋の選択であったとはいえ、十分理解できることであります。退職される職員の皆様も万感胸に迫るものがあると思いますが、新しい職場で気持ちを新たにしてご活躍されることを願っております。 次に、土木費で、主なもので公園費、花と緑の公社設立準備経費3,950万円でありますが、たまたま縫製工場の閉鎖と重なり、縫製工場の職員を受け入れることができ、まさに一石二鳥の感がいたします。少ない経費で最大の効果の最たるものだと考えております。今後、自然公園の管理や市内の公園管理、なおまた花の栽培や加佐のふるさと塾等とも連携を図られ、花と緑の公社が発展していくことを望むものであります。 次に、消防費でありますが、原子力発電所緊急時安全特別対策事業費1,000万円は、本市の危機管理体制が着々と進んでいることに大変安心をしております。今回に限らず、常に危機管理に対応されていることに深く敬意を表します。ハード面だけでなく、それらを十分使いこなせるソフト面においても管理体制をさらに強化され、市民の安心と安全を守っていただくことを要望しておきます。 第102号議案は平成12年度国保事業会計補正予算(第1号)電算システム開発経費でありますが、国の補助とはいえ特別な理由なしに1年間の滞納者に資格証を発行しようとするもので、負担の公平さから当然のことと考えております。福祉施策を積極的に進めるためには、悪平等を排し、正直者が、ばかを見ないように公共精神尊重の社会にならなければなりません。特に、少子高齢化の社会に入り、負担と給付のバランスの維持と公正な実施が最も重要な課題であります。一日も早い施行を望むものであります。 以上で、主な議案の討論を終わらせていただきますが、ことし一年は社会的にも経済的にも、また政治的にも激動の年でありましたが、どうか来年は21世紀のスタートの年でありますことから、皆様方にとっても市民の皆様にとっても、穏やかな良い年でありますことをお祈り申し上げ、討論を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 以上で討論を終結いたします。 これより、第100号議案から第116号議案までの17件を一括採決いたします。     (近藤一真君、議事進行について発言を求める) ○議長(水嶋昇君) 近藤一真君。     〔近藤一真 自席から発言〕 ◆(近藤一真君) ただいま議長は、第100号議案から第116号議案を一括して採決を、という発言がありましたが、ただいまの各会派の討論をお聞きのように、我が共産党議員団は第100号、101号、102号、105号、107号、111号、112号、113号の議案には反対しております。 従いまして、反対意見のある議案について、分離採決をするように動議を提出いたします。 以上でございます。     (「賛成」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) ただいま、近藤一真君から、第100号議案、101号、102号、105号、107号、111号、112号、113号の8議案について、分離して採決されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。 よって、本動議を議題とし、起立により採決いたします。 本動議のとおり、決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立少数であります。 よって、分離して採決されたいとの動議は否決されました。 改めて、これより第100号議案から第116号議案までの17件を一括採決いたします。 採決の方法は起立によります。 本17件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。 本17件について、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立多数であります。 よって、第100号議案から第116号議案までの17件は、原案のとおり可決されました。 ○議長(水嶋昇君) この際、休憩いたします。午後1時から会議を行います。      午後12時03分  休憩       ------------------------------      午後1時04分  再開 ○議長(水嶋昇君) 休憩前に引き続き、会議を行います。       ------------------------------ △日程第3 第99号議案 ○議長(水嶋昇君) 日程第3、第99号議案を議題といたします。 本件につきましては、去る12月11日の会議におきまして、新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員会を設置し、審査を願っておりますので、これより、新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員長から、その審査の経過及び結果につきまして報告を求めます。 佐藤特別委員長。     〔新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員会委員長 佐藤紀夫君登壇〕 ◆新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員会委員長(佐藤紀夫君) 新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員会の報告をさせていただきます。 本特別委員会は、12月11日の本会議におきまして、新しい舞鶴市総合計画基本構想を審査するため全議員をもちまして設置されて以来、特別委員会及び各分科会におきまして鋭意審査を進めてまいりましたが、22日の特別委員会をもちまして無事審査を終了いたしました。 各分科会における各議員の修正意見につきましては、分科会委員長・各派幹事長会を開催し、各分科会の修正意見について調整した結果、両論併記として取りまとめることを決定し、12月22日開催の特別委員会におきまして、採決の結果、第99号議案、基本構想の改定については、177項目の修正意見を付して、委員長報告のとおり決すべきものと決した次第であります。 以上、特別委員会の審査結果と経過の概要を報告申し上げましたが、この間における議員各位並びに理事者の皆さんには、12月定例会の厳しいスケジュールの中で常に慎重な審査をしていただきましたことに対し、委員長として誠にありがたく、心から厚く御礼を申し上げまして特別委員長の報告を終わります。 以上でございます。 ○議長(水嶋昇君) ただいまの委員長の報告に対する質疑はありませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 質疑なしと認めます。 これをもって、質疑を終結いたします。 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。 そのままお待ちください。      午後1時07分  休憩       ------------------------------      午後1時09分  再開 △追加日程 議案訂正の件 ○議長(水嶋昇君) 休憩前に引き続き、会議を行います。 ただいま議題となっております第99号議案につきましては、市長からお手元に配付のとおり、議案訂正をしたい旨の申し出がありますので、これを日程に追加し、議題とすることにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、さよう決します。 ただいま議題となっております議案訂正の件につきましては、これを承認することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、承認することに決しました。       ------------------------------ △追加日程 第99号議案修正案 ○議長(水嶋昇君) お諮りいたします。 ただいま議題となっております第99号議案に対しまして、高田良昭君ほか2名の諸君から、修正案が提出されましたので、この際、これを日程に追加し、議題とすることにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、さよう決します。 それでは、提出者から提案理由の説明を求めます。高田良昭君。     〔高田良昭君登壇〕(拍手) ◆(高田良昭君) ただいま議題となりました第99号議案、第5次舞鶴市総合計画の基本構想の改定について、修正案を提出いたしましたので、発議者を代表いたしまして、その提案理由の説明をさせていただきます。 私ども日本共産党議員団は、新しい第5次舞鶴市総合計画の基本構想の改定に当たり、原案を市民の立場から慎重に審議し、各分科会でも基本構想において67点にわたり、基本計画では54点にわたり意見を申し上げてまいりました。これらを踏まえ、今回30ヵ所に絞って修正案を提出した次第でございます。 まず、修正の第1は、市行政とは何ぞや、市行政と市民との本来あるべき関係はどうあるべきか、という観点から、地方自治の本旨・まちづくりに関連する箇所についてご説明申し上げます。 1ページ、第1編、まちづくりと総合計画の、第1章(1)「まちづくりは、市民と行政の協働(ともに働く)作業です。」を、(1)「まちづくりは、行政と市民の共同(共に同じくする)作業です。」に修正をする。 その10行目「まちづくりは、このような舞台=…」を、「まちづくりは、市民が主人公に位置づけ、市民を守る防波堤としての役割を果たせるようにします。」と修正。 2ページは(3)におきまして「原点に立ち返り、市民の…」とあるところ、枠内を「今、地方自治の本旨に立ち返り、以下、住民こそ主人公の行政を実現することが必要です。」と修正。 2ページ目(3)3行目、「まちづくりの原点は、住民自治と団体自治であり」この「団体自治」という部分を追加する。 第3章、まちづくりの基本的な考え方、12ページの2番「市民と行政の…」のところ、(1)「市民の目線に立つ、協働して」を、ともに働くを、共に同じの「共同して」に修正する。 12ページ、第3章、まちづくりの基本的な考え方、1の「都市経営の考え方」を、「行財政運営の考え方」に修正。 (1)「都市経営の考え方の導入」を、「多様化する市民ニーズへの対応」に修正。 8行目「また最小の経費で最大の効果を…、効果的な都市経営を」を、「また必要な経費で最大の効果を…、効果的な行財政運営を」に修正。 (2)効率的な行財政運営、6行目の「めざすためには、事業のスクラップ・アンド・ビルドをはじめ」を、「めざすためには、事業の見直しをはじめ…意識改革など行政改革」に修正。ここの「行政改革」については削除をする。 9行目「視点に立った計画的な都市の運営」を、「視点に立った計画的な行政の運営」に修正。 14ページでは、「市町村合併について、その対応が求められている」を削除。 15ぺージ、15行目「まちづくりについても、以下、今までの行政主導…参画していくこと」までを削除。 13ページの3、市民と行政の役割分担「(1)市民の役割、(2)企業の役割、(3)行政の役割」を、「(1)行政の役割、(2)企業の役割、(3)市民の役割、」に改める。 第4章、新しい総合計画について、1、新しい総合計画策定の趣旨、枠囲みのうちの2行目「10年間に、市民、企業、行政がどのように」を、「10年間に行政、企業、市民がどのように」に修正する。 15ページ、25行目「市民と行政が協働で」を、「行政が市民の協力を得て」に修正。 16ページ、計画の手法、1行目「見通しに立って、協働の理念に基づき」この「協働の理念に基づき」を削除。 19ページ、8行目「市民と行政の協働のまち」を、「行政と市民の共同のまち」に改める。 (1)「「まちづくり」は、「行政」と「市民」の共同作業です。」に修正する。 31ページ、「市民と行政の協働のまち」を、「行政と市民の共同のまち」に修正する。 以上、地方自治体の本旨にかかわる一連の項目、まちづくりに関連する項目の箇所について、これらの修正の理由を申し上げます。 地方自治の本旨は、住民自治と地方が国から独立した自主的な団体としての自治の2つであります。言うまでもなく、舞鶴市の総合計画は、地方自治体の基本的方針を定めるものであり、ことしの4月から施行されております、いわゆる地方分権法によって地方自治法が改悪され、これまでの地方公共団体の役割、国の役割が明確にされてきたものが、その役割分担があいまいにされて、例えば、本来国において行われる大型公共事業などの事業が地方公共団体に押しつけられるなどして、いわば国の借金を自治体が背負い込まねばならない方向へ大きくゆがめられようとしています。 ことし4月改悪された現在の地方自治法でも「第2条、①地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本とする」としています。これが地方自治の仕事であり、具体的には、住民の安全、健康及び福祉を保持すること。公園、道路、河川等の設置、管理等。上・下水道等、企業の経営等。海上・陸上輸送の施設の設置、管理等。学校、図書館、公民館、体育館等の設置、管理。教育、文化等の事務等。病院、授産施設、老人ホーム、塵芥・汚物処理等の設置と管理。清掃、公害の防止等の環境の整備保全等、などなどであります。 私は、地方自治のこれらの仕事をどのように進めていくのかを大きく定めるのが、総合計画策定の基本姿勢であるべきと考えます。 もちろん、市行政の施策の遂行やまちづくりは、市民の協力なくしてはありえません。 しかし、市行政の目指す方針、施策、決意が先にありきであります。その上で市民に協力・協同を呼びかけるべきではないでしょうか。「私がやるから、あなたもやってほしい」という姿勢を示してこそ、何事も市民の協力が得られるのではないでしょうか。 本来、国の仕事を地方公共団体に押しつけ、財政負担を地方に転嫁するやり方を、そのまま今度は、市行政が市民に押しつけるような印象を与えてはならないと思います。 市民との協力して働く協働を強調するあまり、市民への責任転嫁や行政責任の放棄と見なされるようなことを避け、本来の自治体の責務を明確にする。 以上の考え方から、一連の修正をしようとするものであります。 次に、舞鶴市の存在、発展、市民生活の根幹にかかわる、平和と交流に関連する問題につきまして、申し上げます。 2ページの(3)12行目に「戦争を経て、憲法、地方自治法が制定され、基本的人権等、市民のくらしを守る行政の責務が重要です。」を追加。 5ページ、19行目、次の行から「しかし、戦争によって壊滅的な打撃を受けました。」を追加する。 2ページ、21行目「第二次世界大戦が終結し」の次に「その反省から、憲法制定や、本市は旧軍港市転換法によって、軍港都市からの転換が図られ、…」と、「その反省から、以下、軍転法によって」まで追加をする。 11ページ(6)海の活用、1行目「海とともに発展してきました。また、海上自衛隊、海上保安本部を…、発展してきました。」の、「また、海上保安本部、海上自衛隊」を削除して「京都大学水産実験所等、海洋…」と、修正。 18ページ、第2編、基本構想、第1章、基本方向、1、都市像「世界にはばたく交流ネットワーク都市」を、「世界に平和を発信する交流ネットワーク都市」に修正。 24ページ(6)用地の創出と活用、1行目「自衛隊用地については、自衛隊と共存する…、要請するとともに」を、「自衛隊用地については、縮小を目指し」に修正。 25ページ、第3章、施策の展開、1「いきいきとした交流と連携の…」の、(1)地域間交流・都市間交流・国際交流、6行目「国際交流については」の次に「平和の願いを世界に発信し」を追加する。 これらの削除、追加、修正につきましては、平和、交流の基本的方針として、20世紀最終盤から21世紀に向けてのアジアでの大きな情勢の特徴は、戦争と緊張から平和と対話、交流へと大きく前進しつつあることであります。 東南アジア諸国連合(ASEAN)はベトナム戦争時代の対立を克服して、ベトナム、ラオス、カンボジアの加盟、ことし7月の北朝鮮の加盟により日本、韓国、中国を含む東アジアすべての国が参加をし、紛争の平和的解決などを発信し、世界平和に貢献しつつあります。また、歴史的な朝鮮南・北の対話と交流も緒についた感があります。 一方で、昨年つくられました日米安保ガイドライン、いわゆる戦争法は、それまでの専守防衛、侵略に対する共同防衛から、干渉と介入の戦争に日本を動員するものに公然と変質したものとなっております。 このようなとき、日本海最大の舞鶴海上自衛隊の戦力強化を図ることは大変危険であります。 雁又の軍事ヘリ基地建設、大波下給油施設の民間から自衛隊への転換と大型艦船対応化。北吸桟橋の延長と埋め立て。イージス艦の配置、また、ブルーリッジ入港の際の調査、指摘によるものと言われております舞鶴港のしゅんせつ等々、現実の舞鶴自衛隊基地の動きは、東アジアの平和の流れに逆行したものとなっております。 それだけに、市長は核実験に抗議し続けておられますが、市議会決議の核兵器廃絶平和都市宣言などを生かし、平和の声を高々と発信する必要があると考えます。 次に、環境に関する問題についてでありますが、6ページ(1)地球環境問題、7行目「求められています。そのためには、…、個々の意識改革が」となっておりますが、「求められています。そのためには、大企業の社会的責任として、生産点でのリサイクル体制を整えるなど環境保全を強めることが必要となっています。」と修正。 27ページ、2、人にやさしい安全で安心なまち、(6)「もんじゅ運転再開、プルサーマル計画、久美浜原発建設の動きに反対するとともに、地震、原子力災害など、」と追加をしていただきたい。29ページ、3、環境にやさしい循環・共生のまち、(3)快適で美しいまちづくり、3行目、「低地帯の高潮対策にとりくみます。」を追加するなどの修正でありますが、新たに、携帯電話など携帯電気機器の電池の回収、リサイクルの準備が始まっておりますが、多くの商品の回収、リサイクルする体制を国・府にゆだねるだけでなく、市独自に生産者である企業に要請するなど体制を整えることによって、市自らも国全体もドイツのように合理的な環境保全体制を整えていくことが必要だと思います。 また、低地帯の高潮対策についてでありますが、地所のかさ上げなど市民の責任で対処しなければならない部分もありますが、多くの地方自治体で行われておりますように、ポンプアップによる排水対策を行政が講じるのは、快適で美しいまちづくりを標榜する限り必要な施策であり、基本計画に触れているということでありますが、重要な事業であることから基本構想に追加して明示すべきであると考えます。 さらに、表題にありますとおり、人にやさしい安全で安心なまちを標榜するなら、もんじゅの事故やプルサーマル計画など原子力災害が取り返しのつかない後世にまで重大な被害をもたらす事態となることは、国内外の例から見ましても、さらに舞鶴市民の不安を少しでも軽減するために、市民の意を体して舞鶴市議会は何度も意見書を提出してきたことからも明らかであります。 国の問題だからといって何も対応しないのでは、節電や太陽光発電など市民の協力を要請しても大きな効果は生まれてこないと思います。 次に、産業の振興にかかわる問題につきましては、10ページ、4、舞鶴市の課題、(4)元気な都市づくりの1行目「第1次産業は後退する傾向にあります。」を、「第1次産業は大きく後退しています。」に修正するものですが、基本構想特別委員会において、市理事者は第1次産業は後退していないと認識しているとの見解が示されましたが、農業にしても漁業にしても、村ごと衰退し、もはや後継者すら難しい現状において、こんな認識では市行政の責任放棄につながることになりかねません。市内の実態を直視するよう修正すべきであります。 市民の生存権など人権にかかわる問題についてでありますが、27ページ、2、人にやさしい安全で安心なまち、(4)1行目「同和問題をはじめ、女性、…など、市民の人権問題」の、「この同和問題をはじめ、…など」まで削除をするものであります。 この記述では、憲法にうたわれております基本的人権、すなわち生活苦やいじめなどからくる自殺や、働く市民のリストラやサービス残業など、働く権利を阻害している事態が深刻になっておりますとき、問題を差別問題だけに矮小化し、市民の生きる権利を保障する立場での目配りが不十分になることから、修正しようとするものであります。 以上が、提案理由の説明の概要でございます。 何とぞ修正案にご賛同賜りますようお願いをいたしまして、私の提案理由の説明にかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) これより、第99号議案の修正案に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 中島則明君。     〔中島則明 自席から発言〕 ◆(中島則明君) 先ほど、修正案が提案をされました。 そのページ2の中の、これは訂正箇所140と承知をすればいいんだと思いますが、その中で、河川整備、安全な川づくりの具体的な数値目標を示す中に、現状1999年、平成11年の中に、27.7%という数字が明記をしてございます。これはもともと、平成11年、要するに1999年の時点で、具体的な調査がなかったということで、それ以前の数値を使われたと承知をいたしておりますが、要するに、それ以前の数値であれば、ただし書きをつけるのではなくて、これはこれで調査をされたときの日付を入れられるということの方が、その後の行政運営等の対応にも合致をするんではないかなというふうに思いますが。 修正案って、どっちの修正案よ。 ○議長(水嶋昇君) ただいま提案説明のありました、共産党からの修正案です。     〔中島則明 自席から発言〕 ◆(中島則明君) 提案説明あったやん。おれ資料もらったよ。両方とも一緒に配られたんは、両方とも訂正なり修正じゃないんですか。何でそういう対応になるわけ。 ○議長(水嶋昇君) 横書きの分は、訂正です。 修正案の質疑を今求めております。     〔中島則明 自席から発言〕 ◆(中島則明君) はい、わかりました。では、今の発言は撤回をいたします。 しかし、その辺の運営については、議場におるものがよくわかるように運営をしてもらわんかったら、じゃあ、こちらはいつやるんですか。訂正の方は。 ○議長(水嶋昇君) お答えいたします。 先ほどの議案訂正案に対しましては、先ほど異議なしと認め、承認することに決しましたということでございまして、その後、共産党から修正案が提出されたということです。 中島則明君。     〔中島則明 自席から発言〕 ◆(中島則明君) そういうふうには、私は全く理解してませんのでね、要するに上程をすることについての承認でしょ。私はそういうふうに理解をしているんですけども。じゃあこの訂正箇所に対する質疑なり、という部分は全くないんですか。それは議長が省かれましたか、それを。ちゃんと明記をされて、委員会付託あるいは、質疑にかかわる部分を省略をするということで明確におっしゃいましたですか。 ○議長(水嶋昇君) この際、暫時休憩いたします。      午後1時34分  休憩       ------------------------------      午後2時14分  再開 ○議長(水嶋昇君) 休憩前に引き続き、会議を行います。 休憩中に議会運営委員会を開催し、再度確認をいたしました結果、12月22日の議会運営委員会で決定のとおり、市長の説明・質疑を省略して、直ちに採決することとし、承認願ったところでありますが、議員協議会におきまして本会議の運営について十分な説明を怠っていたことについて、深くおわびをいたします。 引き続き、議事を進行いたします。 高田良昭君ほか2名の諸君から提出の修正案について、質疑はありませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 質疑なしと認めます。 これをもって、質疑を終結いたします。 これより、第99号議案の修正案の討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次、発言を許します。 まず、高橋秀策君に発言を許します。高橋秀策君。     〔高橋秀策君登壇〕(拍手) ◆(高橋秀策君) ただいまの修正案に反対の立場を明確にして、討論をいたします。新総合計画は昨年、市民アンケート、意見交換会、まちづくり懇談会などの基礎調査を実施し、また、本年は総合計画審議会を設置し、公募の委員を含む39人が、産業部会、福祉教育部会、環境交流部会、まちづくり・むらづくり部会の4部会で議論され、去る6月3日、江守市長に21世紀のまちづくりの提言をされたところであります。市民参加は住民自治の基本であり、まちづくり事業は市民と行政が協働してつくり上げていくものであります。江守市長は、市民の目線で見、そして市民の声を十分反映されており、大いに評価をさせていただきます。 議会としても特別委員会をもって審議し、討議されたところであります。 舞鶴の歴史もしっかり見据え、市民、企業、行政がどのような方向で市民と一緒になってまちづくりを進めるか、そのためにどのような施策を実施するかを明確にされており、新しい舞鶴市総合計画基本構想を大いに評価をするものであります。 よって、修正案には反対であります。以上です。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、近藤一真君に発言を許します。近藤一真君。     〔近藤一真君登壇〕(拍手) ◆(近藤一真君) ただいま議題となっております、基本構想の改定についてに対する修正案に賛成の立場で討論をいたします。 本市が地方自治体としての果たすべき責務は、大きく言いまして市民の暮らしと営業を守ること、平和と安全を守ること、環境を守ることであります。今後10年間の都市像を示す新しい舞鶴市総合計画基本構想は、本市が、住民自治、すなわち、地方政治が中央の官僚によってではなく、その地域の住民とその代表者によって行われること。言いかえれば、国・府の言いなりでない市政を進めること、また、市の責任で行政を執行するという団体自治の立場に立ち、「市民のために」の行政目標と責任を明らかにし、市民の協力を求める立場で策定することが必要であります。 本来、基本構想の策定については、市民の暮らしと営業、福祉、医療、介護制度の向上と充実を目指すこと。 本市が戦前、戦後、軍事基地とされ、今日、アメリカの軍事行動と共にするとされた海上自衛隊の基地として、港に面した広大な土地が基地に使用されてきたことが、戦前、戦後を通じて舞鶴が港を生かした工業、商業の発展の妨げになってきたことを解決し、市是である平和産業港湾都市づくりを目指すため、また、21世紀は平和外交でという世界の流れに呼応して、アジアと世界の平和と進歩に貢献する舞鶴とすること。 安全神話が崩れた原子力行政が、国民、市民の信頼の回復がされていないにもかかわらず、地元自治体の要求を受け入れることを条件に、もんじゅの運転再開、プルサーマル計画などが進められていることは、本市の安全のためにも重大な問題であり、これらに反対する立場を明確にすることなどが求められています。 この立場から、基本構想の改定に対する修正案について申し上げます。 修正案のまちづくりについては、行政と市民のあるべき関係についての根本を解明しています。行政は、市民こそ主人公の立場で施策を、市民の願い、要望をよく聞き、それを実現する施策と行政の責任を明確にし、それを実行するときに市民の協力を得て共同して取り組むことが道理ある筋道であり、修正案が言っておりますように、行政の責務を明確にすることが必要であります。 また、まちづくりと総合計画の中で、「地方自治の本旨に立ち返り」「住民こそ主人公の行政を実現する」ことが必要ですとの修正は、本来、原案でこの立場が欠如していたことが問題であり、特に地方自治体で政治、行政にかかわる人にとって基本とすべきものとして明記すべきであります。 修正案の平和と交流に関連する問題では、さきに述べましたように、本市の歴史は港に面した市内の一等地を軍事基地として使われてきました。本市も戦争の渦に巻き込まれ壊滅的な打撃を受けました。侵略戦争への反省に立って憲法や旧軍転法が制定され、本市が平和産業港湾都市となった都市像を鮮明にし、市民と後世に伝えることが必要であります。 また、国際交流について「平和の願いを世界に発信し」との内容を追加する修正案は、21世紀に平和をと願う本市の意思を示すものとして適正なものと考えます。 次に、環境問題に関しての修正についてでありますが、環境問題の解決は大企業の社会的責任を明確にすることが重要であります。公害にせよ、リサイクルにせよ、企業が生産活動をし利益を上げるために発生した結果の環境問題が中心的なものであります。市民の意識改革も必要ですが、大企業の社会的責任を明確にする修正案は当然のものであり、また、安全で安心なまちづくりのためにも、冒頭に述べましたように安全神話が崩れた原子力行政のもと進められていることに対し、修正案は安全を願う市民の声を反映したものであります。 第3章のまちづくりの基本的考え方の修正案についてでありますが、今、本市の行財政のあり方は、何よりも市民の暮らしを守るために使うことが求められており、そのために必要な経費を支出することは必要であります。むだな公共事業を見直し、効果的な行財政運営が必要であります。 また、市町村合併につきましては、市民論議も皆無であり、軽々に方針的なことを打ち出すべきではないとの修正意見は当然のことであります。 最後に、人権にかかわる問題では、修正案の提案説明でもありましたように、今日、人権は、憲法に明記されている基本的人権が労働者でも奪われ、過労自殺死や、働いても賃金が払われないサービス残業など、人権が侵害されています。人権問題を差別問題だけに矮小化するのではなく、市民の生きる権利を保障する立場に立つよう修正すべきであります。 舞鶴市議会として、第99号議案基本構想の改定についての修正案に賛同されますよう、議員各位に訴えまして、修正案に対する賛成討論といたします。(拍手) ○議長(水嶋昇君) それでは、これをもって、第99号議案の修正案に対する討論を終結いたします。 これより、第99号議案の修正案について、採決をいたします。 採決の方法は、起立によります。 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立少数であります。 よって、本修正案は否決されました。       ------------------------------ ○議長(水嶋昇君) これより、第99号議案の原案に対する討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次、発言を許します。 はじめに、尾崎裕史君に発言を許します。尾崎裕史君。     〔尾崎裕史君登壇〕(拍手) ◆(尾崎裕史君) 第99号議案、舞鶴市新総合計画の基本構想について、反対の立場から討論いたします。 さて、原案の第99号議案に対しては、訂正箇所も含めて大きく2点にわたっての問題があると言わざるを得ません。 第1の問題点は、太平洋戦争についての歴史認識についてであります。 太平洋戦争は、富国強兵の名のもとに、軍事国家と化した絶対主義的ファシズム体制によって、アジア各国を八紘一宇、大東亜共栄圏とする目的で、12月8日の真珠湾攻撃を皮切りに開始をされた結果、さまざまな悲劇を生み出し、舞鶴市も壊滅的な打撃を受け終戦を迎えました。 つまり、軍事力の増強によるまちづくりは、自由と民主主義・まちづくりの破壊にはなり得ても、まちの発展にはなり得ないという歴史的事実であります。特に舞鶴では、引き揚げや浮島丸事件などの歴史を持ち、過去の戦争、特に太平洋戦争も事実からとらえ直す必要があります。戦争の反省の上につくられた日本国憲法、その5原則である恒久平和、国家主権と国民主権、基本的人権、地方自治、議会制民主主義の理念を実現することが、国際社会において名誉ある地位を占めることになるのであります。昨年来、国際的には、国連での新アジェンダ連合による非核、平和の流れや軍縮、南北朝鮮の首脳会談に見られる話し合いによる平和外交の流れが大きく前進をいたしました。一方、世界で第3位の軍事大国である日本は、いわゆる戦争法、盗聴法、日の丸君が代法など戦争準備と国民思想統制の流れがあります。その上、憲法9条をねらい打ちにする憲法調査会の設置、教育基本法の改悪もねらわれています。日本海唯一の海上自衛隊基地のある舞鶴では、ヘリ基地設置、北吸桟橋の延長、給油所の設置など軍事力増強の動きもあります。地方自治全般にわたっては「行政事務の再配分と地方財政の強化を伴わないままに、平和条約発効後の占領政策再検討の傾向と、さらに近年の新中央集権主義の登場とを迎えて、地方公共団体に対する国家の実質的関与は極めて広範にわたり、古典的な意味での地方自治は危機に直面しているものと言える」と「法律学小事典」の「地方自治の現実について」の中でも指摘されている状況です。 21世紀に平和な舞鶴を市民とともにつくる責任が、特に本市には求められると思います。平和が脅かされようとしている今こそ、憲法と地方自治法にのっとった行政運営が求められると考えます。 太平洋戦争で日本が国家として、どの国に対してどのような行為をしたかの正しい認識とその認識に基づく正しい実践があってこそ、アジアと世界に平和のメッセージを発信でき、交流が成立するのであります。国際化と情報化とは、外国の語学と文化を学んで、パソコンやインターネットを使いこなす前に、過去の歴史について事実に基づいた認識をきちんと行うことが求められています。 2点目の問題点は、地方自治の本旨の認識についてであります。 大きく言えば「住民自治」を「住民の働き」に矮小化した上に、「団体自治」を削除した点であります。日本国憲法の5原則の一つである地方自治は、団体自治と住民自治が重要な2本柱になっています。 1931年以降、自由も民主主義も奪われた時代に、国民も地方自治体も戦争に駆り出され、日本政府はアジアの人々2,000万人、日本国民310万人の命を奪いました。その反省の上に立っての日本国憲法と地方自治の本旨であると、明治大学教授・吉田善明氏著の「日本国憲法論」にも述べられています。 1946年7月2日当時の大村内務大臣が明らかにした地方制度改正の根本方針とは、①地方自治団体の自主性・自立性の強化(つまりこれが、団体自治)、②地方自治団体における住民参与部面の増大(住民自治)、③地方行政事務執行の公正確保がそれに当たり、団体自治と住民自治の双方を実現することが、地方自治の本旨だとされています。 その「住民自治」を矮小化し、「団体自治」を削ったことは戦争への道に踏み出すメッセージにはなっても、平和を発信するメッセージにはなり得ません。このことを認識しているのであれば、平和を願う市民への明らかな挑戦であり、認識していないのなら地方自治体として無責任ということになりかねません。「住民自治」は明記しておいて、地方自治に「団体自治」は含まれるなどとごまかせるものではありません。言葉遊びやごまかしは絶対に入り込めない厳格な理念なのであります。 この2つの重大な認識不足という新総合計画の根底を放置したまま、原案に賛成することは、日本国憲法と平和を願う市民への重大な責任放棄であり、戦争への道を踏み出す危険な一歩となる可能性があることを申し上げまして、反対討論といたします。 ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、森田範男君に発言を許します。森田範男君。     〔森田範男君登壇〕(拍手) ◆(森田範男君) 私は、鶴声クラブを代表いたしまして、今期定例会に提案されました第99号議案、基本構想の改定について、賛成の立場で若干の意見、要望を申し上げて、討論をいたします。 先ほど、特別委員長から報告がありましたとおり、特別委員会各分科会における審査の中で出されました議会からの修正意見に対し、理事者におかれましては、議会の意思を尊重していただき、基本構想において8項目にわたる議案訂正をされましたことに対し高く評価をいたしますとともに、今日までの市理事者並びに関係者の皆様のご労苦に心から敬意を表するものであります。 さて、21世紀を間近に控えた今日、少子高齢化のすさまじい進展や多様化、複雑化した市民ニーズ、高度に成長した情報化の中で、新しい舞鶴市総合計画基本構想は21世紀の四半世紀である2025年度を視野に入れながら2010年度を目標年度としており、基本計画では2005年度までの5ヵ年間を計画の期間といたしております。 今回の総合計画の策定に当たっては、まちづくり市民アンケートや各地域で開催された意見交換会、また、まちづくり懇談会、さらには総合計画審議会等、市民のさまざまな意見を計画に反映させるため、いろいろな手法を使って市民参加のもとに計画が策定されております。 また、このたびの新しい総合計画では、私たちが目指すまちづくりは、市民にとっても訪れる人にとっても満足度の高い魅力的な都市の創造を目指しており、都市像として、「世界にはばたく交流ネットワーク都市」を掲げております。 そして、施策を展開する基本的な方向として、1つ、いきいきとした交流と連携の元気なまち、2つ、人にやさしい安全で安心なまち、3つ、環境にやさしい循環・共生のまち、4つ、まちなみに個性と風格を感じるまち、5つ、市民と行政の協働のまち、以上5項目を基本方向として、市民の皆さんにわかりやすく記載がされており、その新しい感覚と政策推進の手法に深い感銘を受けているところであります。 願わくば、この新しい総合計画の実現に向かって、10万市民とともに考え、市民とともに行動できるよう、ホームページをはじめとするあらゆる情報伝達方法を駆使して10万市民の隅々まで情報が提供できるシステムを構築し、積極的に市民が行政と協働してまちづくりに参画できるよう要望し、私の討論を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、内藤喜兵衛君に発言を許します。内藤喜兵衛君。     〔内藤喜兵衛君登壇〕(拍手) ◆(内藤喜兵衛君) 通告に従いまして、市民クラブを代表し今議会に提出をされました第99号議案に対し、賛成討論を行います。 今日まで、長時間かけまして審議を進めてまいったわけでございますが、その中の1点に絞って討論を行いたいというふうに思います。あと数日でもって、経済不況と政治不安の20世紀は終わろうとしています。しかし、この間、戦争をはじめさまざまな困難な時代がありました。暗い出来事ばかりではなしに、本当は明るい面も我々は認識をしていかなけりゃならんというふうに、考えております。舞鶴市におきましては、新しい複線化の問題、あるいは新しい建物、あるいは民生の問題、さまざまと展望の持てるニュースもたくさんございました。そういう面について忘れることなく、私たちは心にとめておきたいというふうに存じます。 舞鶴市は、第4次総合計画の中で「世界に開かれた海洋・文化都市」舞鶴を目指して取り組んでまいりました。21世紀に向けてのいわゆる助走年間とも位置づけての取り組みでありまして、市民参加のまちづくり、人と環境にやさしいまちづくり、交流によるまちづくり、個性的で活力あるまちづくりの4点を柱といたしまして、財政の厳しい中、市長の意を体し、各部局でさまざまな事業が進められたことを評価するものであります。 しかしその反面、第4次総合計画の文章表現の中では、基本方針の末語に常に「何かを図る」あるいは「何かを努める」とか、あるいは「何々を必要とする」というような表現で、基本方針の末語がくくられております。また、基本的方向の末語には「図る」とか、あるいは「進める」とか「目指す」とか、あるいは「展開する」とかいうような言葉じりでもって表現をされております。基本計画におきましては「促進をする」「検討する」等々の文言でもって記述され、読み取る市民の側に立って大変理解に苦しむ表現が顕著でありました。 自治法の本旨にのっとりまして、今回提案されました内容、表現とも、各部局でもって慎重に討議をされ検討されたことがうかがわれる点を評価するとともに、特に今回、基本的方向の策定におきまして「何々を充実をします」「何々を推進をします」「何々を行います」「何々を取り組みます」等、理事者の決意のほどがうかがえる点、これまた評価に値するものであります。 さらに、市民の理解を促すために、数値目標ともいうべき市民とともに目指す目標を掲げ、事業を展開しようとするなど、その意欲と熱意に敬意を表するものであります。 また、議会に、当然とはいえ、慎重審議の場を全議員に与えていただき、意見、要望を取り入れ、19件について内容の訂正に取り組んでいただきました。市民とともに21世紀に向け歩もうとする市理事者の物の見方、考え方を評価をし、好意を持って新総合計画を承認をしたいと考えます。 最後に、今まさに不況のさなかにあります。あと5日後の21世紀に期待し、江守市長を中心に、着実に住みよい舞鶴を目指してお取り組みをいだきますようお願いを申し上げ、討論といたします。 ○議長(水嶋昇君) 次に、奥田保弘君に発言を許します。奥田保弘君。     〔奥田保弘君登壇〕(拍手) ◆(奥田保弘君) 第99号議案、新しい舞鶴市総合計画基本構想につきまして、公明党議員団を代表して、賛成の立場で若干の意見、要望を申し上げ、討論をいたします。 まず、まちづくりの基本的精神として、改めて市民と行政の対等での協力、そしてつくり上げていくとの認識のもと、舞鶴に住む人、舞鶴を訪れる人すべてを含めて、舞鶴に縁を持つ人々にとって、魅力的で「住んでよかった、来てみてよかった」と言えるまちづくりを目指すことをその理念とし、その理念のもと、都市づくりの基本的方向として「世界にはばたく 交流ネットワーク都市 舞鶴」と明記されております。 言うまでもなく、本計画は第4次舞鶴市総合計画において築き上げてこられた社会基盤整備などの成果をさらに生かし、かつ残されている諸課題の解決に努めながら、新しき世紀2001年へ第一歩を踏み出す総合計画であり、そしてその時代背景の潮流として少子高齢化、人口の減少化、地球的規模での環境問題、情報技術革命による産業構造の大きな変化や、その他、国際化、情報化など多くの新たな課題への早期の対応が求められている中で、あらゆる価値観の異なる人々が、人種、国種、宗教の違いなどを乗り越えて、お互いの人格、人権を尊重し、そして自立した上で、ともに協力、協働する「自助、公助、共助」の整った社会構築が求められております。本計画はその時代潮流を踏まえつつ、本市の抱える課題として人口、少子高齢化、若者の流出をはじめ10項目を明確に、かつ的確に把握しており、中でもまちづくりは人づくり、人権を尊重し、次代を担いふるさとを愛する子どもたちを地域ぐるみで育てていくことこそ、その根本であると明記をしている中で「世界にはばたく 交流ネットワーク都市」の都市像を掲げ、世界の人々と交流し、互いの人権を尊重し、思いやり、ともに支えあい、環境とも共生、ともに生き、そして個性を持ちながら、市民と行政でともに協働してまちづくりを進め、住民満足度100%を目指すというこの基本構想に賛成をいたします。 振り返りますに、20世紀は激動という2文字に象徴されますように、戦争と革命の100年間の世紀と言われておりますが、それだけに21世紀は、平和の世紀、生命の世紀、人権の世紀、そして希望の世紀となっていくことが希求される中で、国連においても新世紀開幕となる明2001年をボランティア国際年と宣言されており、そしてこの宣言は日本の提唱に基づき国連総会で決議されたものであり、21世紀の本格的なボランティア社会構築に向けて、20世紀の物質的繁栄の中で見落とされてきた心の豊かさが、世界においても求められる時代であることを意味しており、この世界の大きな流れに、本市の新総合計画は根本においてしっかりそれなりに合致する位置づけもなされており、また身近な「発見、連携、協働で築く生活創造ネットワーク、ちゅうたん環境文化交流都市圏づくりを目指して」のメインテーマのもと策定されました、第4次中丹地区広域市町村圏計画とも整合性が図られている本構想については、今定例会における新しい舞鶴市総合計画基本構想審査特別委員会における修正意見を踏まえ、新たに19項目にわたる議案訂正がなされたことの評価を加えて、賛成をいたします。 その上で、意見、要望といたしまして、21世紀はまた、女性の時代とも言われておりますが、今般、女性の自立と社会参加の拠点である女性センターが新築され、ソフト面においても男女共同参画社会の実現に向け、2005年には本市の審議会などへの女性の登用割合を30%まで高める目標を掲げ、ハード・ソフト両面にわたって男女共同参画社会を目指すことが明らかになっておりますが、その実現に向けて一層の取り組みを要望いたします。あわせて子どもが生き生きと育つ環境づくりの事業において、市民ニーズに合ったファミリーサポートセンター事業の早期実現もまた要望いたします。 また、総合学習の平成12年、13年移行段階の中、お隣の福井市においては、自治省のモデル事業として、「それを生かそう社会の智恵一袋」推進事業が展開されており、市内43校区64小・中学校で社会人講師による授業が取り入れられ大好評と聞いております。従来の教育から地域の特性を生かした社会人講師導入も早期の取り組みを期待いたします。 最後に、この本市のまちづくり総合計画は、策定手法においても明記されているように、その計画策定の緒についた段階からまとめに至るまで、一貫して市民と行政が対等の立場でのまちづくり、また市民の主体的参画によるまちづくり、そして市民中心、市民優先の考え方で進めていただいたことを評価した上で、1点、住民満足度の中で、行政である舞鶴市役所に対する満足度の視点が欠落し、目標が明記されていないことであります。画竜点睛を欠くのではないでしょうか。仏つくって魂入れず、ではないでしょうか。 以前のように、行政主導でまちづくりを行ってきた時代は、まちづくりの満足度がそのまま行政への満足度と受けとめられていたわけですが、現在のこの総合計画のように、市民と対等と考えてまちづくりを進めていく場合、市民が行政に求めているもの、そして行政に対する満足度を絶えず視点として位置づけ、またチェックを受けなければ、市民の目線から見た行政の姿勢も変わることもなければ、市民に役に立つ市役所にもなっていかないし、その結果、目指す住民満足度100%には決してつながらないのではと思います。まちづくりは人づくりです。そして市役所づくりもまた、人づくりではないでしょうか。 先日、一女性市民がリサイクルセンターに燃えない粗大ごみを軽乗用車に積み搬入されました。時刻が受付時間の4時近くになっているため、気にしながらセンターの進入路に入り、搬入門が開いていたため一安心で門を入り、トラックスケール(計量機)との中間点、距離にして約10メートルぐらいの手前で、時刻は3時59分、ちょうどそのとき誘導担当職員がトラックスケールの方から歩いてこられ、その自動車の前で立ちどまられました。それからどうなったか市理事者はおわかりでしょうか。思われたとおりか、心配されたとおりか、人によって異なるとは思いますが、その担当者は自動車の正面に立ち、両手で大きくバツ印を出され、「時間です、お帰りください。」4時前か4時過ぎかはこの本会議場の時計も、また、この場におられる各自の時計がすべて一致していることはないのと同様、定かではありませんが、搬入門が開いていてトラックスケールの前まで行けて、市民を帰らせることにどれだけ重要な意味があるのでしょうか。そのとき、トラックスケールの建物の中の職員、また、その先のセンター入口の別の誘導員の職員もその様子を見ていて、見ているだけで何らアドバイスもない。結果として、仕方なくその場でUターンをし、門を出るとき、担当職員はその車が門を出ると同時にその門を閉められたとのこと。担当者が受付時間終了で門を閉めるために門まで歩いてくる間に起こった1コマであります。ほんの一例ですが、まれなことかもしれません。毎日あることかもしれません。しかし、このようなことが日常的に、また他の市の施設でも行われているとすれば非常に悲しいことであり、結果として舞鶴に対する市民の満足度も低いものにならざるを得ないのではないでしょうか。 相手の立場に立って市民の側に立って、市民の目線での職務の遂行ができないほど、本市役所の勤務条件、労働環境に問題があるのでしょうか。あればそのことへの改善の取り組みも求めたいし、そして、その上で、やはりまちづくりは人づくりです。次代を担いふるさとを愛する子どもたちを育て、子どもたちが生き生きと心豊かに成長し、そして創造力を備えた豊かな人材確保をしていくには、親である私たちが、身近なところで相手の立場に立って人権を尊重していくことを実践していくことがなければ、どのような立派ですばらしい夢ある計画を立て、そして実行、実現していけたとしても、心のない温かみのない、冷たいまちづくりに終わってしまうのではないでしょうか。 JR西舞鶴駅の自由通路の掲示板に「Welcome21」と銘打たれた、城北中学校生徒会のアンケート調査結果が掲示されていました。中学生自身が、それには私たちが生きていく21世紀という時代をどんな時代であってほしいか、新しい時代にどんな願いを抱いているかを出し合い、それを実現していこうという調査で、その第1位は世界平和、第2位は環境保護、3位は楽しい生活、以下、税を減らす、戦争なし、好景気に、休みの増加、差別偏見なし、とありました。 21世紀のまさしくこの次世代のすばらしき人材群に、世界に誇れるふるさと舞鶴を創造し、引き継いでいけるよう一層のご努力をいただきますよう、市長をはじめ理事者及び全職員の皆さんに意見、要望を申し上げまして、賛成討論といたします。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 次に、中島則明君に発言を許します。中島則明君。     〔中島則明君登壇〕(拍手) ◆(中島則明君) 今世紀のスタートは明治33年、世界は政治・経済ともに大きく変貌を遂げようとしている最中であり、明確な指針を持たない中での混乱と争いの時代でありました。東西冷戦構造の終局とともに表面化をした局地紛争はその数を増し、争いのもとで犠牲となる子女、老人の姿が報じられるたびに、心曇る思いと限りない怒りを感じるのであります。 我が国が起こした過ぎたる行為の中で、本市も多大の影響を受け、戦前・戦中・戦後の混乱期を歩んでまいりました。こうした史実の上に、平和産業港湾都市を市是として幾多の難題を克服し、多くの課題を抱えるも今日を迎え、目指す都市像を「世界に開かれた海洋・文化都市」から「世界にはばたく 交流ネットワーク都市」と新たにし、21世紀の本市を構築する新しい総合計画基本構想及び構想を具現化する指針となる基本計画が示され、今次定例議会に上程をされました。 私たち翔友会議員団は、提案された内容に対し、さまざまな角度・観点から詳細にわたり検討を行ってまいりました結果、審議過程の中で申し上げてまいりましたとおり、一部字句修正及び意見を付し、本計画に賛成をいたします。 また、委員会及び分科会を通じて申し上げてまいりました内容につきましては、訂正として修正いただきました部分について評価をし、意見反映がかなわなかった内容につきましては、各々考え方があることをご理解いただき、運営の中で生かしていただきますよう、冒頭にお願いをいたしておきます。 さて、総じて賛成をいたします中で若干の意見、要望を申し上げますが、まず、賛意を表しておきたい内容がございます。たびたびで恐縮でありますが、どのような計画を策定いたしましても、その実現を裏づける財務体制が示されない限り、内容の信憑性を補完することは困難であります。そうした意味におきましては、地方を含め666兆円になんなんとする膨大な債務を抱えた国家財政、改善の兆しが表面化しない経済情勢の中、極めて不透明的要素が強いものの、本市の基本計画を推進する手形が示されましたことは、掛け値なしで評価をいたしておきたいと思います。 さらに、これが計画を具現化するに当たり市民との協働を重視されておりますことは、今日まで申し上げてまいりました行政事業を推進する中で、市民の理解と協力は不可欠な要素、との意見に合致するものであり、明文化されましたことに評価をいたします。願わくば、この計画が、より市民の理解を得るための方策として、対応されるであろう総合計画のダイジェスト版の記載内容につきましては一つも二つも工夫を加えること、また、必要・要請に応じて直接市民に披瀝する機会を設ける等、協働のための原点となる計画に対する共通の理解度、言いかえれば、本計画を市民と共有するための方策を推進されますよう要望をいたしておきます。 また、計画は達成されてこそ計画であり、達成されなければ「絵に書いた餅」でしかなく、職員の一層の奮起を切望いたしますと同時に、市内にはさまざまな計画が存在しており、場合によっては計画の事業化に向けた目処さえ示されないことから、市民の不信を招き、市民生活に支障を来しているものも存在をいたしておりますことから、この際、市域に現存をする各種行政計画を徹底的に分析し、今期総合計画との整合性が図られないような内容については、思い切って見直しを図られますよう意見として申し上げておきます。 さらに、提案をいたしたいと思いますが、本計画の具現化を図るために市民との協働を唱えられ、そのことについて評価をいたしましたが、市民の協働を促し、郷土に対する市民意識の向上を図る目的を持って、市民憲章の制定を提案するものであります。 時あたかも時代の節目であります。第1篇、第1章(5)に「私たちは、満足度の高い都市の創造を目指します」とあり、その中に、市長が時々引用される「縁」の文字がございますが、その縁からして、時代の大きな節目に行政を担当される市長は、まさしく時代における縁であります。 そこで、具体的に提案申し上げますが、21世紀のスタートとなる13年度予算において、市民憲章制定事務経費を計上願い、幅広い市民の参加を得る中で検討委員会を組織されるとともに、制定かなった憲章は、舞鶴市民の歌とともに普及に努め、希薄化しつつある対人関係や郷土愛への醸成に生かされては、と願うものであります。 私どもは、より良い計画であることを念頭に置き、審議の過程において議論をしてまいりました。申すまでもなく、今期総合計画が到達点や総仕上げではなく、あくまでも未来永劫に続く本市発展のプロローグであります。輝かしい未来の郷土発展に向け、今を生きるものとして最善を尽くすことこそ総合計画が求める本旨であることを確認し、討論を終わります。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 最後に、藤田正一君に発言を許します。藤田正一君。     〔藤田正一君登壇〕(拍手) ◆(藤田正一君) 20世紀最後の討論をさせていただきます。 第99号議案、新しい舞鶴の総合計画案についてでありますが、私たち創政クラブ議員団は、このたびの計画について高く評価をするものであります。 その1つは、都市像であります。これまで舞鶴が歩んできた歴史を検証し、時代の流れと舞鶴市の抱える課題を整理され市民ニーズを把握される中で、2025年を視野に入れながら、21世紀初頭の都市の姿に「世界にはばたく 交流ネットワーク都市」を掲げられております。平和産業都市を基礎として、「平和産業都市」「世界に開かれた海洋・文化都市」をさらに発展するものとして、このたび、この都市の姿を設定されております。 21世紀においては、交流と連携、情報と心、幅広い選択肢の中で、地域のあり方、人づくり等々が大きな課題と想定され、すべてのことがここに凝縮され、不透明な時代にあって、それを乗り越える力を与える都市像として、高く評価するものであります。 2つ目は、構想の冒頭部分のまちづくりの考え方が、わかりやすく述べられているところであります。このように、計画の冒頭にその都市のまちづくりに対する理念が、市民にわかりやすく述べられている計画は、ほかに例がないのではないかと考えております。それがこの計画の特徴だと言われるように、よく読んでみますとそれぞれの文章がよく考えられていると感心いたしております。この部分は、舞鶴市の固有の考え方として、どの時代にも適用し、長く活用される考え方であると確信するものであります。 そのまちの資源を再認識し、まちへの思いを持つこと、それがそのまちのまちづくりにつながり、市民への満足度の向上に寄与する。私たちは市民も企業も行政も、ともに満足度の高い都市を目指す。ひいては、市外から来られる方々にもそれが魅力的なまちと評価され、もう一度訪れてみたいまちになっていく。この考え方は、舞鶴という都市だけではなく、私たち商店街、地域にも共通するものであると痛感したところであります。 3つ目は、この先行き不透明な時代にあって、原点に返るという考え方であります。市民一人ひとり、満足度、こころ、人づくりなどのキーワードは、まさしく今の時代をとらえたもので、21世紀に生き残り次の世代に引き継いでいくための言葉であると、確信するものであります。 それと何よりも自治の心の醸成など、自治というものを改めて考えられている点であります。この総合計画を通して「自治とは」ということを改めて確認され、20世紀から21世紀に移行する時期、この20世紀の終わりに的確にとらえられております。 4つ目は、市民の目線、パートナーシップ、協働という言葉で表現されておりますが、計画全体が基本的に、市民全体という考え方で、表現されているところであります。 基本計画の施策は箇条書きで、また、市民とともに目指す目標の設定、主な事業の抽出など文章表現の計画から、このような市民の立場に立った計画の内容については、本当にやさしくわかりやすい計画だと考えております。 さらに申すまでもなく、評価すべきは、ここに至る計画の策定過程であります。市民アンケートにあっては、これまでにない外国籍市民の方々も対象にされるとともに、意見交換会においては一般の団体に加え市内の高等学校、保安学校の学生など、若い方々との議論も持たれたと聞いておりますし、市内28ヵ所を回ってのまちづくり懇談会の開催は、これまでにない取り組みであったと思っております。 また、市民の方で構成された総合計画審議会では、4つの部会に分かれ、それぞれ活発な議論がなされたということであり、参加された市民からも「あのように自由に話せる議論ができる審議会は初めて」とか、「このような計画に関われてよかった」などの話を聞いておりますと、本当の積み上げの計画であり、市民参加で市民参画が実践されていると強く感じた次第であります。 そして、総合計画(案)として約2年をかけられ調査し、まとめられる過程、議論する過程において、市職員はもちろんのこと、市民においても、時代を担う人づくりという側面で大きく貢献できたという喜びを、お互いが感じ合っておられることだと思います。 今後ともお互いがぬくもりを感じながら、本計画の具現化に向けて一生懸命頑張っていきたいと思います。 以上で、討論を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) これをもって、第99号議案の原案に対する討論を終結いたします。 これより、第99号議案の原案について、採決いたします。 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。       ------------------------------ △追加日程 意第4号 ○議長(水嶋昇君) お諮りいたします。 久下 修君ほか6人の諸君から、意第4号、食料と地域農業を守るための緊急対策を求める意見書案が提出されましたので、この場合、これを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、直ちに議題といたします。 案文は、お手元に配付のとおりであります。 ただいま議題となっております意見書案については、直ちに採決いたします。 これより採決に入ります。採決の方法は起立によります。 本意見書案を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立全員であります。 よって、本意見書案は原案のとおり可決されました。       ------------------------------                   (写)                          平成12年12月26日 舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                            発議者                             久下 修                             鳥居文子                             飯田史朗                             志賀道郎                             内藤喜兵衛                             藤井 満                             米田利平               意見書案の提出について 食料と地域農業を守るための緊急対策を求める意見書案を舞鶴市議会会議規則第14条の規定により提出します。       ------------------------------  意第4号食料と地域農業を守るための緊急対策を求める意見書(案) 日本の食料自給率は、カロリー換算で39%にまで下落し、7,600万人分の食料を輸入に依存するという異常な事態となっている。 特に最近の農畜産物の輸入急増は著しく、例えば、野菜の輸入量は過去7年間で3.3倍以上、生産者価格は10年来の最安値となり、農家の経営を圧迫している。また、WTO発足以来、5年間で300万トン近く輸入されているミニマムアクセス米や、入札の値幅制限の撤廃により、コメの価格は3割以上も下落し、生産費を大きく割り込むとともに、生産調整面積拡大の要因ともなっている。 このような状況の中で、各地においては、離農が進み、農家と集落の存続にも展望がもてない状況が強まっている。 よって国におかれては、国民食料の安全・安定供給の確保及び、地域経済の活性化に不可欠な地域農業発展のため、下記事項について対策を講じられるよう強く要望する。1 輸入が急増している農畜産物について、ただちにセーフガード(緊急輸入制限)を発動すること。2 米価の暴落を抑えるため、自主流通米の値幅制限を復活すること。3 ミニマムアクセス米の輸入量を削減し、政府備蓄米を海外援助に回すこと。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。   平成12年12月26日  内閣総理大臣   森 喜朗様  外務大臣     河野洋平様  大蔵大臣     宮沢喜一様  農林水産大臣   谷津義男様  通商産業大臣   平沼赳夫様                            舞鶴市議会議長                              水嶋 昇       ------------------------------ △日程第4 請願審査の件 ○議長(水嶋昇君) 次に、日程第4、請願審査の件を議題といたします。 先に、所管の常任委員会に付託いたしました請願については、委員長から議長あてに、請願審査報告書が提出され、お手元にその一覧表を配付いたしておりますので、それにより審議を願います。 これより、その審査の経過と結果について報告を求めます。 ○議長(水嶋昇君) まず、経済消防委員長の報告を求めます。久下経済消防委員長。     〔経済消防委員会委員長 久下 修君登壇〕 ◆経済消防委員会委員長(久下修君) 本委員会は、去る12月13日に委員会を開催し、付託されておりました請願1件につきまして、審査を終了いたしましたので、審査の結果と経過の概要につきましてご報告申し上げます。 請第6号、食料と地域農業を守るための緊急対策を求める請願につきましては、野菜や米など、農畜産物の輸入急増等により、生産者価格が下落する中、緊急輸入制限を発動することや、政府備蓄米を海外援助に回すこと等について意見書の提出を含め、政府関係機関に働きかけられたいとの内容であり、慎重に審査をいたしました結果、全員異議なく採択すべきものと決した次第であります。 なお、本請願は、先ほど可決されました意第4号、食料と地域農業を守るための緊急対策を求める意見書と同趣旨のものであります。 以上で、経済消防委員会の報告を終わります。 ○議長(水嶋昇君) 次に、総務文教委員長の報告を求めます。松尾総務文教委員長。     〔総務文教委員会委員長 松尾二三雄君登壇〕 ◆総務文教委員会委員長松尾二三雄君) 総務文教委員会の請願審査の報告をいたします。 12月15日の委員会において、付託されておりました請願1件の審査を終了いたしましたので、その審査の結果と経過の概要につきまして報告いたします。 審査の結果、請第1号、舞鶴市学校給食の充実に関する請願につきましては、賛成少数で不採択とすべきものと決した次第であります。 以下、審査経過の概要を報告いたします。 請第1号につきましては、本年3月7日に請願を受理し、以後、本委員会におきまして学校給食に係る先進地視察を実施しつつ、3月、6月、9月定例会と継続して審査を続けてきたものであります。 審査の中で、採択すべきとの立場から、広く市民の意見を聴くというなら、実際に給食を食べる子どもたちの意見も聴くべきである。この給食問題については、教育委員会、学校給食検討委員会での論議は「はじめに民間委託ありき」で事が進んでいるように感じられる。そのような中で、今後どういった給食が望ましいのかを考えていくためには、議会がこの請願を採択する。そのことによって、教育委員会もバランスの取れた判断ができるようになると考える。 2万人を超える市民の署名は、自校直営から民間委託になることへの不安を解消してほしい、という趣旨である。業者が学校給食に参入すれば、利益度外視というわけにはいかない。そのことが不安の第一であり、議会としては、この市民の本意を受けとめることが大切で、そのためには本請願を採択すべきである、との意見がありました。 次に、継続審査にすべきとの立場から、本請願は委員会の中で、公聴会で広く市民の意見を聞こうということから、継続審査にしてきた経緯がある。その公聴会が来年1月下旬から2月上旬にかけて予定されていることをある団体のビラで知ったが、「一日も早く公聴会を」と言い続けてきた議会に対して何の報告もないのは問題である。が、それはそれとし、今定例会で、採択・不採択のどちらになったとしても、公聴会の足かせになることが予想される。そういった重要な局面に立ち至っているため、今回もう一度継続審査として、公聴会の後、キチッとした対応をするべきである、との意見がありました。 一方、不採択とすべきとの立場からは、請願項目の1点目である「食材の安全性確保と地場産品の使用」並びに3点目の「市民的論議を十分保障すること」については、全くそのとおりで、何ら異論を挟むところではないが、ただ2点目の「自校直営方式を堅持し」については、直営にこだわる必要はなく、より広い分野から検討すべきである、との意見。 また、共同で調理するセンター方式であれば多くの問題があるが、各小学校ごとに調理をする自校方式ならば、直営か委託かは広く論議を進めていけばよい。本請願に署名されている2万人以上の保護者の方々は、決して直営にこだわっているわけではないと考える、との意見。 さらに、請願を受理してから今回は4回目の定例会であり、公聴会の予定はあっても、議会としての態度を今定例会ではっきりさせることが必要であり、請願の採決を行うべきである、との意見がありました。 そこで、まず継続審査についての採決を行った結果、賛成少数で継続審査は否決されました。 その後続いて、請第1号の採決を行った結果、賛成少数で、不採択とすべきものと決した次第であります。 以上で、総務文教委員会の請願にかかる報告を終わります。 ○議長(水嶋昇君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 質疑なしと認めます。 これをもって、質疑を終結いたします。 これより、討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。 近藤一真君に発言を許します。近藤一真君。     〔近藤一真君登壇〕(拍手) ◆(近藤一真君) ただいま、議題となりました請第1号、舞鶴市学校給食の充実に関する請願と、請第6号、食料と地域農業を守るための緊急対策を求める請願について、討論いたします。 請第6号、食料と地域農業を守るための緊急対策を求める請願は、採択すべきものとの経済消防委員長の報告であり賛成いたします。しかし、請第1号、舞鶴市学校給食の充実に関する請願につきましては、ただいまの総務文教委員長の報告は不採択とすべきものとのことでありました。 私は、総務文教委員長の報告に反対し、本請願はぜひ採択すべきとの立場で討論を行います。 今日、市教育委員会が給食運営費のコスト削減のため、学校給食民間委託方式を導入するとしていることに対し、食材の安全性、現行の自校直営方式の堅持などを求める請願が、本市史上最高の2万292筆の署名を添え、今年3月議会に提出されました。3月、6月、9月議会で継続審査となり、12月の総務文教委員会で賛成3、反対4の表決で不採択とすべきものとなりました。 このことを翌日16日の新聞で知られた母親は、私に「何で反対なのかわからない」と、給食が民間委託にされることへの不安、心配を話されました。学校であれ、保育所、幼稚園であれ、給食が子どもの健やかな成長のため安全なもので、と願う母親の気持ちは当然であります。 今日、残留農薬や食品添加物の制限を緩和されたもとで世界各国からの輸入食品、また遺伝子組み換え食品などが普及している中、市民は、食品、食材の安全性に大きな不安を抱えています。まして、子どもの成長に必要な食事は、どの家庭でも気を使っています。安全な食材での給食はなおさら重要であります。 本市の自校直営での給食は、食材をできるだけ地元の業者から学校ごとに購入し、調理員が手づくりで調理しています。また、食べ残しの量の変化から、調理員が味つけや献立を工夫していることは、子どものための給食として運営されている自校直営方式だからこそであります。 学校給食民間委託について、日本給食サービス協会は「献立が複雑過ぎて採算が合わない。栄養士と調理員との人間関係の難しさ。食材は大量一括購入し、冷凍品も活用。作業の大変な手づくりはほどほどにと、安くて良い給食の両立は困難」と言っています。 市教育委員会は、安心・安全、豊かで魅力ある、効率的な学校給食を目指すと言っていますが、民間委託業者側は献立を簡単にし、食材の大量一括購入、冷凍品も使い、手づくりはほどほどにしないと採算が取れない、利益を上げられないと言っているではありませんか。民間委託に市民が心配されるのが当然であります。 また、調理員は人材派遣的なものとなり、既に委託化されたところでは、1つの学校で1年間に34人もの調理員が入れ替わり、衛生知識や調理技術が蓄積できていないなどの問題が起こっています。「学校の中で給食調理室だけが、別の世界になってしまった。委託会社の調理員と教職員、子どもとの人間関係が薄くなり、給食が教育活動として扱えなくなる」という指摘もあります。 委託給食の委託料は、導入当初は安い委託料に設定されていても、一たん導入されると、委託料が急激に値上がりし、直営給食より高くなった事例がたくさんあり、全国的に民間委託化は急ブレーキがかかっています。結局は、学校給食が利益優先になるのが民間委託であります。 一方、自校直営方式で行っている他都市では、地元産のお米を各クラスごとに備えた電気がまで炊くほかほか炊きたて御飯などの工夫や、また、地場野菜を積極的に利用し、健康教育、食教育を大切にし、かえって安くなっているところがあります。自校直営方式を教育として取り組まれていることから学び、本市の自校直営方式を堅持し充実させることが、市民の願いにこたえるものであります。 献立の作成から調理、配食、後片づけまで、給食は子どもの権利として、子どもの発達を保障する目的に従って、栄養士、調理員の専門性を生かした給食を提供するということであります。特に、調理現場での経験の蓄積は、食材の安全性を見極め、子どもたちが喜ぶ給食づくりに欠かせないものであり、ベテランの調理員から経験を引き継ぐためにも、正職員の調理員を採用しマンパワーの確保が必要であります。 なお、委託は調理、配缶、清掃の部分だとしていますが、子どもの顔や姿を思い浮かべ、思いを込めての調理、当番の子どもと話をしながらの配缶、食器を片づけながら、なぜ残されたんだろうと考えながらの清掃は調理員の主要な作業であり、自校直営方式での調理、配缶、清掃こそが学校給食の要であります。 舞鶴市学校給食の充実に関する請願は、現行の自校直営給食をより充実させ、あるべき学校給食を目指すために、遺伝子組み換え食品や輸入農産物を使わず、地元の食材をもっと使う。教育としての給食のため、現行の自校直営方式を堅持し、施設、設備などを改善する。給食問題は性急に結論を出さず、保護者をはじめ市民的論議を十分に保障してくださいという内容は、当然なことであり、道理あるものであります。 舞鶴市議会として市民の願いにこたえるために、本請願を採択されますよう、議員各位の賛同を心から訴えまして、委員長報告に対する討論といたします。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(水嶋昇君) 以上で、討論を終結いたします。 これより、請願を一括採決いたします。     (高田良昭君、議事進行について発言を求める) ○議長(水嶋昇君) 高田良昭君。     〔高田良昭 自席から発言〕 ◆(高田良昭君) ただ今の議長発言は、一括して採決するということでありましたが、委員長報告にもありましたとおり、経済消防委員会、請第6号は、全会一致で採択すべき、また総務文教委員長の請第1号の報告は、不採択、すなわち否決すべきとの請願審査の結果であります。市民の前にその態度を明確にしてわかりやすくするために、1件ずつ採択をされますように、動議を提出いたします。     (「賛成」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) ただいま、高田良昭君から、請願の採決は1件ずつされたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。 よって、本動議を議題とし、起立により採決いたします。 本動議のとおり、決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立少数であります。 よって、1件ずつ採決されたいとの動議は否決されました。 改めて、これより採決いたします。採決の方法は起立によります。 ただいま議題となっております請願については、委員長の報告のとおり処理することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立多数であります。 よって、委員長報告に係る請願は、委員長の報告のとおり決しました。       ------------------------------                請願審査結果一覧表                          (平成12年12月定例会)◯経済消防委員会(12月13日)審査結果区分受理番号受理年月日件名意見含付記採択すべきもの第6号平成12年12月5日食料と地域農業を守るための緊急対策を求める請願舞鶴市字引土7-10 農林業と食糧・健康を守る舞鶴連絡会   代表幹事  山口一郎     署名 953名       ------------------------------総務文教委員会(12月15日)審査結果区分受理番号受理年月日件名意見含付記不採択とすべきもの第1号平成12年3月7日舞鶴市学校給食の充実に関する請願舞鶴市字北吸1044 舞鶴市職員労働組合気付 より豊かな学校給食をつくる舞鶴の会  代表 瀬尾純爾     署名 15,174名       ------------------------------ △追加日程 第117、118号議案 ○議長(水嶋昇君) お諮りいたします。 市長から、第117号議案、監査委員の選任について、第118号議案、人権擁護委員候補者の推薦についての2件が提出されました。 この際、これを日程に追加し、一括議題といたしたいと思います。 ご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、これを日程に追加し、一括議題といたします。 市長から提案理由の説明を求めます。江守市長。     〔市長 江守光起君登壇〕 ◎市長(江守光起君) ただいま上程されました第117号議案及び第118議案につきまして、ご説明申し上げます。 まず、第117号議案につきましては、来たる1月19日任期満了の監査委員、桜井義昭氏の後任に、桜井義昭氏を選任することにつきまして、同意をお願いするものであります。 次に、第118号議案につきましては、12月31日任期満了の人権擁護委員、菅野祥典氏の後任に、和田啓道氏を推薦することにつきまして、意見をお聞きするものであります。 何とぞ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(水嶋昇君) お諮りいたします。 本2件は直ちに採決に入りたいと思います。 ご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認め、直ちに採決いたします。 採決の方法は、起立により1件ずつ行います。 まず、第117号議案、監査委員の選任について、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立全員であります。 よって、第117号議案、監査委員の選任については、これに同意することに決しました。 次に、第118号議案、人権擁護委員候補者の推薦については、これに異議ない旨、決することに賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(水嶋昇君) 起立全員であります。 よって、第118号議案、人権擁護委員候補者の推薦については、これに異議ない旨、決しました。       ------------------------------ △日程第5 閉会中継続審査の件 ○議長(水嶋昇君) 次に、日程第5、閉会中継続審査の件を議題といたします。 建設委員長民生労働委員長経済消防委員長総務文教委員長並びに議会運営委員長から、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしておりますとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。 お諮りいたします。 委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認めます。 よって、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。       ------------------------------                   (写)                           平成12年12月12日 舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                             建設委員会                               委員長 岸田 裕               委員会継続審査申出書 本委員会において、下記事件は閉会中もなお審査及び調査を継続する必要があると認めたので、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記 1 件名  (1) 都市計画、土木、住宅に関する事項  (2) 上水道事業に関する事項  (3) 下水道事業に関する事項  (4) その他所管事項 2 理由  審査及び調査が終了しないため       ------------------------------                   (写)                           平成12年12月13日 舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                            経済消防委員会                              委員長 久下 修               委員会継続審査申出書 本委員会において、下記事件は閉会中もなお審査及び調査を継続する必要があると認めたので、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記 1 件名  (1) 産業経済に関する事項  (2) 運輸、通信、観光に関する事項  (3) 消防に関する事項  (4) その他所管事項 2 理由  審査及び調査が終了しないため       ------------------------------                   (写)                           平成12年12月14日 舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                            民生労働委員会                              委員長 和佐谷 寛               委員会継続審査申出書 本委員会において、下記事件は閉会中もなお審査及び調査を継続する必要があると認めたので、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記 1 件名  (1) 請第5号 乳幼児医療費を就学前まで無料にすることを求める請願  (2) 本委員会の所管事項   ① 民生労働、社会福祉に関する事項   ② 保健衛生に関する事項   ③ 国民健康保険に関する事項   ④ その他所管事項 2 理由  審査及び調査が終了しないため       ------------------------------                   (写)                           平成12年12月15日 舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                            総務文教委員会                              委員長 松尾二三雄               委員会継続審査申出書 本委員会において、下記事件は閉会中もなお審査及び調査を継続する必要があると認めたので、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記 1 件名  (1) 総務、財政に関する事項  (2) 教育、文化、体育に関する事項  (3) その他所管事項 2 理由  審査及び調査が終了しないため       ------------------------------                   (写)                           平成12年12月22日  舞鶴市議会議長   水嶋 昇様                            議会運営委員会                              委員長 森田範男               委員会継続審査申出書 本委員会において、下記事件は閉会中もなお審査及び調査を継続する必要があると認めたので、舞鶴市議会会議規則第104条の規定により申し出ます。                    記審査事件  議会の運営に関する事項理由    審査及び調査が終了しないため       ------------------------------ ○議長(水嶋昇君) お諮りいたします。 今期定例会の会議に付議されました事件は、すべて議了いたしました。 よって、舞鶴市議会会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。 ご異議ありませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(水嶋昇君) 異議なしと認めます。 よって、今期定例会は、本日をもって閉会することに決しました。 本日は、これにて議事を閉じます。 今期定例会は、これにて閉会をいたします。 ご苦労さんでございました。     午後3時31分 閉会       ------------------------------本日の会議に付した事件1 諸報告1 第100号議案から第116号議案1 第99号議案1 第99号議案修正案1 意第4号1 請願審査の件1 第117、118号議案1 閉会中継続審査の件       ------------------------------ 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。                        舞鶴市議会議長  水嶋 昇                        同(前)議長   佐藤紀夫                        同副議長     飯田史朗                        同(前)副議長  岸田 裕                        会議録署名議員  藤井 満                        同上       鳥居文子...